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コールレゾナントスキル・魔導書 《高度魔法威力》 タイミング:パッシブ 判定:- 対象:装備者 射程:- コスト:- 前提:《尖鋭》 最大レベル:1 魔術攻撃のダメージに+尖鋭のSL×2。 《マジックアデプト》 タイミング:パッシブ 判定:- 対象:装備者 射程:- コスト:- 前提:《尖鋭5》《高度魔法威力》 最大レベル:1 魔術攻撃のダメージに+この武器の攻撃力。 《高度魔法詠唱》 タイミング:パッシブ 判定:- 対象:装備者 射程:- コスト:- 前提:《操作性》 最大レベル:1 魔術判定に+操作性のSL。 《エナジーパック》 タイミング:パッシブ 判定:- 対象:装備者 射程:- コスト:- 前提:《チェンジアバター》 最大レベル:1 この武器が持つ共鳴率を、装備者は使用できる。 《高度回復装置》 タイミング:パッシブ 判定:- 対象:装備者 射程:- コスト:- 前提:《尖鋭》 最大レベル:1 HPを回復するスキルの回復量に+尖鋭のSL×3。 《ヒールアデプト》 タイミング:パッシブ 判定:- 対象:装備者 射程:- コスト:- 前提:《尖鋭5》《高度回復装置》 最大レベル:1 HPを回復するスキルの回復量に+この武器の攻撃力。 《エレメンタルマスタリー》 タイミング:パッシブ 判定:- 対象:装備者 射程:- コスト:- 最大レベル:10 習得時に『地』『水』『風』『火』から1つ選択。 その属性で与えるダメージに+SL×2。 その属性から受けるダメージを-SL×2。 《エレメンタルグリモワール》 タイミング:パッシブ 判定:- 対象:装備者 射程:- コスト:- 最大レベル:10 前提:《エレメンタルマスタリー5》 エレメンタルマスタリーで選択した属性によって与えるダメージに+SL×3。受けるダメージに-SL×3。 《エレメンタルアデプト》 タイミング:マイナー 判定:- 対象:自身 射程:- コスト:1 前提:《エレメンタルグリモワール5》 魔術攻撃のダメージに+この武器の攻撃力。 追加スキル 《フィジカ》 タイミング:メジャー 判定:- 対象:単体 射程:シーン コスト:2 最大レベル:10 対象のHPをSL×2d+CL回復する。 《癒しの障壁》 タイミング:マイナー 判定:- 対象:自身 射程:- コスト:4 最大レベル:10 前提:《フィジカ5》《尖鋭10》 《リジェネ》と同時に習得できない。 HP回復量÷2をHP増加に変更して行う。 このHP増加に+SL×5。 このHP増加はシナリオ中持続し、再度使用すると新しいものに上書きされる。 《瞬間障壁》 タイミング:ダメージ直前 判定:- 対象:単体 射程:シーン コスト:4 最大レベル:5 前提:《癒しの障壁5》 回復を伴うメジャーのスキルを1つ使用する。 そのダメージに-『HP回復量÷2』する。 ラウンド1回、シーンSL回使用可能。 《リジェネ》 タイミング:セット 判定:- 対象:単体 射程:シーン コスト:3 最大レベル:10 前提:《フィジカ5》《尖鋭10》 《癒しの障壁》と同時に習得出来ない。 対象に『クリンナップ時、HPをSLd+CL点回復する』を与える。シーン持続。 《リジェネブースト》 タイミング:特殊 判定:- 対象:自身 射程:- コスト:- 最大レベル:10 前提:《リジェネ5》 《リジェネ》と同時に使用する。 その効果に『肉体か感覚を選択。その能力値に+SL』を加える。 《ウィザードスペル》 タイミング:メジャー 判定:魔術 対象:単体 射程:シーン コスト:2 最大レベル:10 取得時『地』『水』『火』『風』の属性のうち1つを指定する。 単体に(SL+3)d6ダメージを与える魔術による攻撃を行う。ダメージは指定した属性のダメージとなる。 《バランススペル》 タイミング:メジャー 判定:魔術 対象:単体 射程:シーン コスト:4 最大レベル:10 前提:《フィジカ10》《ウィザードスペル10》 メジャーアクションのHPを回復させるスキルと魔法攻撃を行うスキルをそれぞれ1つ使用する。このとき、魔法によるダメージと回復量に+SL×2。 《ライフファイア》 タイミング:メジャー 判定:魔術 対象:単体 射程:シーン コスト:3 最大レベル:10 前提:《エレメントマスタリー10》《エレメントグリモワール10》 火属性の魔法攻撃を行う。 このときHPをSL×20までの任意の値消費する。 このダメージに+消費したHP÷2。 《ハザードレイン》 タイミング:メジャー 判定:魔術 対象:範囲(選択) 射程:シーン コスト:3 最大レベル:10 前提:《エレメントマスタリー10》《エレメントグリモワール10》 1d6ターン後のセットアップタイミングに水属性の魔法攻撃を行う。 ダメージに発動までかかったターン×5×SL。 《ループサイクロン》 タイミング:メジャー 判定:魔術 対象:単体 射程:シーン コスト:3 最大レベル:10 前提:《エレメントマスタリー10》《エレメントグリモワール10》 シーン中、《ループサイクロン》のダメージに+SL×3。この効果は累積する。 その後ダメージ(SL+2)dの風属性魔術攻撃を行う。 《ハウリングコメット》 タイミング:メジャー 判定:魔術 対象:単体 射程:シーン コスト:10-SL(最低5) 最大レベル:10 前提:《エレメントマスタリー10》《エレメントグリモワール10》 土属性の魔法攻撃を行う。 このときダメージを+SL×10した後2倍にする。 望むキャラクターはこの攻撃を一緒に受けることができる。 そうした場合、ダメージは受けたキャラクター数に均等に分割して割り振られる。 この魔術攻撃は単体から対象を変更できない。 《クロスマジック》 タイミング:メジャー 判定:- 対象:自身 射程:- コスト:2 最大レベル:5 前提:《魔術攻撃を行うスキルの合計10》 タイミング:メジャーのスキルに書かれている属性が同一のものを2つ同時に使用して効果を合算する。このとき攻撃は1度のみで、対象は大きい方を参照する。シナリオSL回。
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ウサギのナミダ ACT 1-14 ■ 雨の街は、いつもとその様相を一変させていた。 あれほどに鮮やかだった風景は、色を失い、輪郭さえもぼやけている。 すべて水に濡れ、色褪せて見えた。 まるで、かつてわたしがいた場所のように、灰色の世界。 雨に追われ、人々は足早に過ぎ去っていく。 足下の神姫になど注意を払う人はいなかった。 降りしきる雨は、痛いほどにわたしを叩き、瞳からこぼれる涙さえも、洗い流されてゆく。 これは、あの空の涙なのだろうか。 空にも心があって、悲しくて辛いことがあるのだろうか。 上空を垂れ込める雲に、心を灰色に塗りつぶされて、涙をこぼすのだろうか。 今のわたしと同じように。 わたしはもう、悲しいとか辛いとか、そういう感情を通り越して、ただ、ぼうっとしていた。 瞳から流れる涙だけが止まらない。 だから、きっと、悲しいのだろう。 悲しすぎるのだろう。 だけど、その涙さえ、雨に混じってしまい、わからなくなる。 わたしはもう、泣くことさえも許されてはいないのだと思った。 わたしは、あの後、PCのワープロソフトを起動して置き手紙を残すと、マスターの家を出た。 お風呂場の窓は換気のために開けてあることは知っていたので、出るのは容易だった。 ……こんなときばかり、トリックはうまく行く。 衝動的に出てきてしまったけれど、行く当てなんてなかった。 はじめは、お店に戻ろうかと思った。 でも、お店の場所をよく知らない。 マスターのところに来るまで、お店を一歩も出たことがないのだから、当然だった。 それに、もう帰る気になれなかった。 お店に帰れば、またお客さんに奉仕する日々に戻るのだ。 それ以外の世界を知ってしまったわたしは、お店が神姫にとって地獄のような場所だと知ってしまった。 もう、戻りたくはなかった。戻れなかった。 あの、わたしを連れだしたお客さんのところはどうだろう。 ……結局は同じことだ。いや、お店にいるときよりもっとひどい仕打ちを受けるかも知れない。 そこには行きたくない。 ……わたしは、なんとわがままなのだろう。 マスターを自らの手で汚しておきながら、もう自分が汚れるのは嫌なのだ。 こんな神姫が一緒では、マスターが不幸になるのも当然だった。 いや、元から誰かの武装神姫になる資格なんてなかったんだ。 なんという身の程知らず。 取り返しがつかなくなって、やっと思い知るなんて。 もうこれ以上、マスターを汚すわけにはいかなかった。 だから、わたしは姿を消すことにした。 そう、このまま消えてしまおう。 この世から。 ふと見上げると、駅前の歩道橋が目に入る。 わたしはのろのろと、その歩道橋の上へと向かう。 □ 俺は走っていた。 雨の中をひたすらに、走っていた。 足下に注意を向けながら。 ティアを探す。 ティアがうちを出て行く先の心当たりなど、そう多くはない。 まして神姫の身であれば、そう遠くへ行ってはいないはずだ。 俺とティアがゲームセンターに次いで多く行った場所。 あの大きな公園だ。 俺は公園へと向かっていた。 この雨だというのに、傘も差していないから、全身ずぶぬれだった。 足が地面を着くたびに、がぽがぽと水が貯まった靴が音を立てる。 それでも、そんなことはかまっていられなかった。 雨の公園には人っ子一人いなかった。 遊歩道を取り巻く木々の緑も、今日ばかりは色褪せて見える。 動くものとてない静寂の中、静かな雨音だけが広大な空間を支配していた。 「……ティア!」 その静謐を破り、俺は何度も呼びかける。 遊歩道を何度もまわる。 しかし、ティアの姿を見つけることは出来ない。 ベンチの前で、俺は立ち止まった。 散歩に来て、ティアを走らせているときに、俺が座っている、いつものベンチ。 ここにもティアの姿はない。 晴れた日の情景が心に浮かんでくる。 ティアは朝の澄んだ空気の中を駆け抜ける。 ぐるりと遊歩道を周回してくると、トリックを決めて、ベンチの上に着地する。 そして、俺を見上げる。 嬉しそうに、少し恥ずかしそうに、笑うのだ。 「……なんでだっ!!」 俺は地面に膝を着き、ベンチの上にうなだれた。 なんでだ。 なんで「さようなら」なんだ。 なんで俺の前からいなくなるんだ。 なんで、なんで、なんでなんでなんでなんで!!! 「……ティア……」 神姫の名を呟く。 迷惑だなんて。 お前が側にいてくれれば、そんなものは気にするほどのことでもないのに。 お前以外に、俺が自分のパートナーにしたい神姫なんていないのに。 他のどんな神姫も、お前の代わりになどならないんだ。 やっと出会えた俺の神姫なんだ。 だから。 俺にどんな迷惑かけてもいいから。 側にいてくれ、ティア……。 ◆ 久住菜々子はゲームセンターの壁によりかかり、見るともなしに、バトルロンドの観戦をしていた。 腕を組み、やぶ睨みで、大型ディスプレイに鋭い視線を投げつけている。 いつものような親しみやすさとはかけ離れた緊張感が全身から漲っている。 宣戦布告から一日。 菜々子を待っていたのは「無視」という仕打ちだった。 エトランゼはティアを擁護すると知り、神姫プレイヤーは皆敵に回った。 しかし、面と向かって文句は言ってこない。いや、言えないのだろう。 なにしろ三強を三分かからずに倒してのけたのだから。 実力でかなわない相手に対し、示した態度は、徹底した無視だった。 まるでそこに存在しないかのように。 挨拶しても、話しかけても、振り向きさえしない。 常連の誰に話しかけても、そんな態度だった。 もちろん対戦は誰も乱入してこないし、こっちが乱入したら、一瞬でサレンダーされた。 すでに常連の間では、エトランゼに対してそういう態度をとることで話が通っているのかも知れない。 これで菜々子がゲーセンを出ていけばよかったのだろうが、彼女はかえって意地になった。 壁に張り付き、無言のプレッシャーを与え続けている。 これでは気になって仕方がない。 しかし、今日は週末で、ランキングバトルの開催日だ。常連達は帰るわけにも行かず、菜々子からの妙なプレッシャーに耐え続けなければならなかった。 「菜々子ちゃん……」 「ああ、大城くん……」 声をかけてくるのは大城だけだった。 大城は心配そうだ。 見かけによらず、人が良いのだろう。 「いいの? ランバト、始まるわよ」 「うん、まあ……でもよ、菜々子ちゃんも……ここにいないほうがいいんじゃねぇか? だったらさ……」 「だめ。遠野くんとティアを待っているから。この店からは動けない」 「でもよぅ……」 無視されている菜々子を気遣って声をかけてきてくれていることはわかっているし、ありがたい。 逆に言えば、大城以外の誰も、菜々子の味方はいないのだ。 だが、彼とてずっと菜々子と話していれば立場が悪くなる。 大城と虎実はランバトに参戦している。 常連達との関係を悪くしたくはないだろう。 「……ひとりくらいは」 「え?」 「他に一人くらいは、わたしに賛成してくれる人、いると思ったんだけどな……」 自嘲気味に笑う。 つい本音が出てしまった。 本当は、菜々子は心細かった。 大見栄切ってみたものの、味方をするべき本人達はいまや嘲笑の的であり、ゲームセンターにもやってこない。 孤立無援の戦いは始まったばかりだったが、こうあからさまに無視されると、菜々子の心の方が折れそうだった。 自分達こそ正しいはずなのに、どうしてこんなにもつらいのだろう。 菜々子は下唇を噛んだ。 一瞬、沈黙が降りた。 ゲームセンターの喧噪が耳を震わせる。 と、近くで、電子音が鳴った。 携帯電話だ。 目の前の大城が、ポケットから携帯電話を取り出す。 シンプルな機種だが、ストラップにアクセサリーがジャラジャラとついている。 「遠野からだ……もしもし、大城だけど」 菜々子は一瞬、息を飲んだ。 「……おい、大丈夫か? あ、いや、声が……ああ、いいぜ。気にすんな」 今度は大城が息を飲んだ。 「……ティアがいなくなった、だ!?」 その場にいた二人と、二人の神姫が同時に息を飲んだ。 「……で、心当たりは……ああ、うん、駅? そうか……ああ、わかった。わかったから、こっちはまかせろ。 気にすんな。お前はそっちの心当たりを探せよ。 わかった、連絡する。じゃあな」 携帯電話を切ると、厳しい顔で菜々子を見た。 「ティアがいなくなった。遠野が必死で探してる」 「そんな……」 「あいつ、聞いたこともないような……泣きそうな声で……くそっ!!」 大城は店のスタッフのところに行くと、手短にランバトの参加キャンセルを伝えて、そのまま店の出口へと急ぐ。 「待って、大城くん! わたしも行く!」 菜々子は反射的に答えていた。 が、大城は振り向いて、 「菜々子ちゃんは待っていてくれ。 もしティアがここに来て、井山と会ったりしたら、それこそ大変なことになる。だから……」 菜々子を押し止めた。 そう言われたら、菜々子は頷くしかなかった。 大城は雨の中、傘を差して駆け出していく。 菜々子は身体を抱くように腕組みをすると、再びゲームセンターの壁にもたれかかった。 「ティア……なにやってんの……」 いらだった口調で、ミスティが呟いた。 神姫がマスターの元を飛び出してどうするというのだ。 この雨の中、たった一人でどこへ行くというのだ。 神姫をなくしたマスターがどれほど心配するものなのか、わかっているのかしら、ティアは! ミスティが親指の爪を噛み、いらだちを増している。 菜々子はさっきからうつむいたままだった。 だが。 ……震えてる? 体重を預けている菜々子の肩が細かく震えている。 そして、かすかな声。 「だめよ、ティア……いなくなるなんて……」 「ナナコ……?」 菜々子は思い出す。 自らの神姫をロストした日のことを。 身も心も引き裂かれたあの日。 菜々子の瞳からは涙さえ枯れ果てた、あの時。 「ぜったいに、だめよ……」 あの時の気持ちは「心が引き裂かれた」なんて生やさしいものじゃない。 恐怖だ。 自分のせいで、神姫を帰らぬものにしてしまった、底知れない絶望だ。 あんな思いを、遠野にさせてはだめだ。 あんな思いを、自分に近しい人にしてほしくはない。 だから菜々子は痛切に願う。 ティア、無事でいて、戻ってきて、と。 菜々子が深い想いに沈んでいるそのとき、彼女の前に影が差した。 小柄な、四つの影。 「あなたたち……?」 ミスティの声に、菜々子はゆっくりと顔を上げた。 目に入ったのは、四人の女の子の姿だった。 菜々子より少し年下だろうか。思い詰めたような表情で、菜々子を見つめている。 菜々子の視線を感じてか、四人とも緊張に肩をすくめた。 「……なに?」 ごめんね、優しい声をかけてあげられなくて。 視線も不躾で、疑わしくて。 あなたたちも……ひどいことを言いに来たの? よく見れば、彼女たちは見かけたことがあった。 いつも四人でバトルロンドをプレイしている女の子のグループだ。 このゲーセンの常連で、和気藹々と仲間内でプレイしているのをよく見かけている。 いずれもライトアーマーの武装神姫のマスターだった。今も、自分の肩にそれぞれの神姫を座らせている。 一人の少女が、思い切ったように菜々子を見つめた。 セミロングの髪に、眼鏡をかけた、まじめそうな女の子。彼女がリーダー格なのだろう。 眼鏡の少女は必死の表情で、口を開いた。 「わたしたち、エトランゼさんの代わりに、ティアを捜してきますっ!」 「え……?」 「わたしたち、エトランゼさんに賛成です。味方です!」 菜々子は思わず言葉を失い、少女達を見た。 少女達は口々に話しはじめる。 「わたしたち、いままでのこと、全部見てました」 「雑誌のことも、ティアのマスターが怒ってるところも、昨日のエトランゼさんのバトルも……」 「それで、みんなで話し合ったんです。わたしたち、エトランゼさんのファンで、憧れてるんです」 「だから、一人で頑張ってるエトランゼさんを応援しようって……」 「ちょ、ちょっと待って?」 菜々子は驚いて、話を遮った。 「わ、わたしのファンだからって、わたしの味方することはないのよ? だって、いまのわたしは……」 「ちがうんです、それだけじゃないんです」 今度はリーダーの眼鏡の少女が話を遮った。 「わたしたち、ティアのマスターに、親切にしてもらったことがあるんです」 「わたしたちは、この四人でばかりバトルしてて、他の人達とバトルあんまりしないんですけど」 「対戦台が空いていなくて困っているとき……ティアのマスターに譲ってもらったんです」 「一人プレイで対戦待ちしてたのに、途中で中断して、『ここどうぞ』って……」 「それも、一回だけじゃないんです。一人でプレイしてるときは、必ず譲ってくれて……」 「でも、わたしたちがお礼を言うと『きにしないで』って言ってくれて、まるで当たり前のことをしてるって感じなんです」 すると、少女達の肩にいた神姫の一人、ポモック・タイプが無邪気な声を上げた。 「ティア、笑ってくれたよ!」 すると、他の少女達の神姫も、顔を見合わせて頷いた。 「うん、笑ってたね」 「ティアも優しく笑ってくれました」 「なにも話さなかったけど、『いいよ』って言ってくれてるみたいだった」 菜々子は何も言えず、四人の少女を見つめていた。 「それで……わたしたち、話し合ったんです。ひどいことされてる神姫が、あんな風には笑えないんじゃないか……」 「ティアのマスターは、いつも紳士的な態度でした。彼こそが、武装紳士というのにふさわしいんじゃないですか?」 「だったら、雑誌見て笑ってる人達は? ティアのマスターをあんな風に怒らせる人達こそ、間違っているんじゃないの? って……」 「誰が本当に正しいのか……わたしたちはわかってたはずなんですけど……言い出す勇気もなくて……」 「でも、憧れのエトランゼさんが、ティアにつくって言ってくれたから」 「わたしたち、バトルも強くないし、足手まといかも知れませんけど!」 「でも、わたしたちにできることくらい……ティアを代わりに捜しに行くことくらい、手伝わせてください!」 四人の少女は、菜々子に頭を下げた。 「お願いします!」 菜々子は、ゆっくりと一歩踏み出す。 そして、四人の少女をかき抱いた。 「エ、エトランゼさん……?」 「……お願いするのは、わたしのほう」 足手まといだなんて。 今の菜々子には、一騎当千の仲間を得た気持ちだ。 心が痛いほど嬉しくて、泣きそうだった。 でも、泣いてはだめだ。 今は、泣くよりも先に、やらなくてはいけないことがある。 「ティアを、捜して。遠野くんを助けて」 四人は、一瞬腕に力を込め、抱き返してくれた。 「まかせてください!」 菜々子は、リーダーらしき眼鏡の少女と携帯番号を交換する。 名前を八重樫美緒、という。ウェルクストラ・タイプのオーナーだった。 見つけたら美緒を通して連絡をもらえるように言うと、四人は雨の街に飛び出していった。 ■ 高いところから見下ろす道路は、まるで車が流れる川のようだ、と思った。 人が乗れるほどの大きな金属の固まりが、何台も何台も流れては過ぎていく。 ここから落ちれば、きっと車にはじかれて、わたしの身体は粉々に砕け散ってしまうだろう。 でも、わたしは、歩道橋の柵の間から下を見下ろしたまま、動けずにいた。 自分から身を投げる意気地もないのだった。 もうどうしようもない。 何一つできない自分に嫌気が差す。 だけど、もうすぐバッテリーが切れる。 そうしたら、わたしは姿勢を保持できなくなり、ここから落下するだろう。 わたしの意識がなくなった直後に。 わたしはそれを待っている。 その間に、わたしは思いを巡らせた。 わたしがいなくなったら、マスターは新しい神姫をお迎えするだろうか。 きっと、するだろう。 今度は、わたしみたいな面倒くさくて出来の悪い汚れた神姫ではなく、オフィシャルの新品の純粋な武装神姫を。 その子は間違いなく幸せになれる。 だって、マスターの祝福を一心に受け、成長することが出来るのだから。 マスターだって、きっと幸せになれる。 誰の目もかまうことなく、自分の神姫を連れ、堂々とバトルに挑める。 公式戦にだって参戦できる。 きっといい成績が残せるだろう。 ゲームセンターの人達にも認められ、きっと久住さんや大城さんとも、もっと仲良くやっていけるだろう。 ミスティさんは、新しい神姫を笑顔で迎えてくれるに違いない。 虎実さんだって、わたしのように避けることなんてしないはずだ。きっといいライバルになれるはず。 想像の中にいるわたしの大切な人達は、みんな明るい未来に向かって歩いている。 ああ、そうだ。 わたしがいなければ、大切な人達はみんな幸せになれる。 わたしなんか、最初からいなければよかったんだ。 『わたしなんか』って言ったら、マスターに怒られるけれど。 でも、もうマスターが怒ったりすることもありません。 わたしはもう消えますから。 だからマスター。 どうかどうか、幸せに……。 視界がぼんやりと霞んでいるのは、涙のせいなのか、雨のせいなのか、それとも、もう焦点を合わせられなくなったのか。 膝の力が抜ける。 ああ。 全身を浮遊感に抱かれて。 わたしの意識は暗転した。 次へ> トップページに戻る
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マスター・ザ・ジョニー MAS ゼロ文明 (7) クリーチャー:ジョーカーズ 10000 ■スピードアタッカー ■W・ブレイカー ■このクリーチャーが場に出た時、または攻撃する時、ジョーカーズ・メクレイド10する。(ジョーカーズ・メクレイド10:自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト10以下のジョーカーズを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く) 作者:カイン フレーバーテキスト マスターの力は、進化し続ける。 評価 名前 コメント
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この物語の登場人物 都村 いずる(つむら いずる) ホーリーベル(ほーりーべる) ミルキー(みるきー) 木野 恒一(きの こういち) シュートレイ(しゅーとれい) ソルティ(そるてぃ) 和智 小百合(わち さゆり) 沼田 弘毅(ぬまた こうき) 本田 清張(ほんだ きよはる) ヤイバ(やいば) 白雷(びゃくらい) 井上 沙耶(いのうえ さや) メイリン(めいりん) 森 芳治(もり よしはる) ヨツンヘイム(よつんへいむ) 竜崎 賢市(りゅうざき けんいち) 凛花(りんか) 來華(らいか) 木林 モトヤ (きばやし もとや) 長倉 十郎太(ながくら じゅうろうた) 黒い天使(くろいてんし) ホワイトデビル(ほわいとでびる) シロン(しろん) メルクリウス(めるくりうす) 藍田 遼(あいだ りょう) 和多 清治(わだ せいじ) ヤクト(やくと) カウベル(かうべる) メリー(めりー) 謎のサングラスの男(なぞのさんぐらすのおとこ) 好村 輝美(よしむら てるみ) リオーネ(りおーね) アスティ(あすてぃ) シェイド(しぇいど) ソフィ(そふぃ) マリー(まり) 零(ぜろ) メイア(めいあ) 逢坂 克矢(おうさか かつや) 都村 いずる(つむら いずる) 19歳。とある私立大学に通う大学1年生。 大学に入るために実家からこの街へ引っ越してきた。 しかし大学に入っても何も目標が見つけられず、ただ当たり前のように大学へ通う毎日を続けていた。 クリスマスイヴの日、ホーリーベルと名づけられた神姫に偶然出会ってから、彼の当たり前だった平凡な日が一変し、思いも寄らない日々を過ごす事になる。 所々生真面目なところがあるが、基本的には気のいい性格である。しかしやるときはやるタイプで、とっさの判断力に優れているという一面もある。 ホーリーベル(ほーりーべる) いずるが偶然助けたツガルタイプの神姫(ただし顔は釣り目ではなく少したれ目になっている)。川に流されていたところを助けられ、いずるにホーリーベルと名づけられた。 普通神姫は起動したときにオーナーを認知するはずだが、ホーリーはすでに起動していたにもかかわらず、いずるをオーナーと認知している(これはいずるがホーリーの名付け親ということからオーナー登録をされたと考えられている)。 性格は天真爛漫で、すこしわががまなところもあり。でも最近はすこしだけおとなしく(?)なった。闘いを楽しんではいるものの、あくまでフェアプレイの精神を貫く。自分の名前がお気に入りらしく、一人称をホーリーと呼ぶくらい気にっているようだ。 対ブラッククリスマス戦で装備を破壊されたが、ミルキーのロボットペットのAIを装備したサポートメカ・鳳牙と合体して「ヴィクトリア・ホーリーベル」になる。 (ホーリーベルの装備については神姫装備関連集へ) ミルキー(みるきー) いずるの母が送りつけた(?)シュメッターリングタイプの神姫で、素直で気が利く性格。いずるが自分の手で始めて起動した神姫でもあり、そのためか性格も似通っている。 ミルキー自身の意思でもあるのか、彼女自身は攻撃用の武装を持っていない。その代わり、相手(神姫や他のロボットなど)の精神治療を得意とするため、主に治療用のアイテムを持ち歩いている。小百合からもらった「ヒーリングバトン」もそのひとつである。 木野 恒一(きの こういち) 19歳。いずるの親友で、同じ大学に通う同級生。 地方から引っ越してきたいずると違い、近くの実家からこの街のアパートに引っ越してきた。 神姫の扱いに熟練しており、数々のトーナメントに出場、好成績を残している。そのため大学をたまに休んでしまう事もあるらしい。 パートナーのシュートレイは親が関わっている神姫の開発部からテストヘッドとしてもらったもので、武装なども提供されているそうだ。 性格は少し能天気なところがあり、気楽に生きるのをモットーとしている。正反対の性格のいずるとは気が合うらしく、学校でも遊びでも付き合うくらいの親友である。 シュートレイ(しゅーとれい) 神姫研究所で開発された、フォートブラッグタイプの試作型神姫。 最初は研究所関係者である木野敬一郎(恒一の父)の手でプロトタイプが運用されていた。それを元に開発・製造された2号機が恒一の手に渡り、シュートレイと名づけられた。 すこし恥ずかしがり屋な彼女だが、オーナ(恒一)の命令には忠実に従い、実行する堅実さを持つ。また、礼儀正しいのも彼女の長所である。 数々のサポートマシンと合体し、状況の変化に対応できる能力を持っているが、単体でも高い戦闘能力を持っている。ただしシュートレイの場合は量産型のFブラッグとは違い、接近戦を主とした戦法をとることが多い。 最近は少々黒星が目立つ彼女だが、たとえバトルで深い傷を負っても驚異的な回復力でバトルに復帰できる不屈の精神を持つ。そのためいつの間にか一部のファンから新たに「不死身の騎兵」という二つ名で呼ばれるようになったようだ(元々彼女は「黒き流星」という二つ名で呼ばれていた)。 (シュートレイの装備については神姫装備関連集へ) ソルティ(そるてぃ) シュートレイ同様、神姫研究所で開発された神姫。ただし、ソルティの場合は先行量産型の位置づけである。 ソルティ自身はシュートレイとは異なり、試用目的で送られた神姫ではなく、敬一郎のプレゼントとして恒一の元に送られたものである。 性格は陽気で少しの失敗では気にしないタイプ。少し頑固なシュートレイとは対照的に、その場の状況をノリで乗り切る楽天家である。そのため、似た性格の恒一とはシュートレイ以上にウマが合う。ただし、戦闘ではネバーギブアップ精神を貫く、がんばりやな面もある。 経験や成績こそ発展途上だが、初戦ではとっさの判断でピンチを乗り切るなど、ダイヤの原石のような素質を持つ神姫である。 (ソルティの装備については神姫装備関連集へ) 和智 小百合(わち さゆり) 30歳。神姫研究所の第5室長を勤める、自称天才エンジニア。とはいっても彼女自身はソフト関係も担当しているため、その分野は多岐にわたる。小百合は敬一郎が通っていた大学の後輩で、彼を目標にして(あこがれて)この研究所に入社してきた。 実はホーリー(試作品ナンバー12)の開発に関わっており、本来なら彼女がオーナーになる予定だった。しかしある事故により試作型はロストしてしまったために、研究が進まずにいた。その後、偶然たずねてきたいずるとホーリーを見て、自分の神姫と再開することになる。それからは、いずるとホーリーをサポートする重要な存在となっていく。 とてつもなく明るく、天真爛漫な性格。意外とホーリーと似ているところがあるのは、彼女が産みの親だからなのか…。ただし研究に対しては厳しいところがある。神姫研究所のみならず、隣の神姫病院にも顔を出している。 沼田 弘毅(ぬまた こうき) 31歳。神姫研究所でシミュレーターの研究担当をしている、小百合の友人。小百合とは昔からの付き合いで、中学から学校が一緒であった。主にソフトのプログラムを担当していて、時々小百合もその研究に携わるときもある。 将来はバーチャルスタイルを普及させ、神姫や他のロボットバトルを安全に闘わせるのが今の目標であり、夢でもある。 外見に似合わず、気さくで誰とでも接してくれるいわゆる兄貴分な性格(?)。いずるや恒一にバトルについてのアドバイスや攻撃パターンなどのプログラム作成をサポートしてくれる頼れる存在である。 本田 清張(ほんだ きよはる) 年齢不詳の社会人オーナー。過去に数々のバトルに参加、好成績を残している。しかし、多くの試合に出場している割には優勝の経験がなく、本人もそのことを気にしていた。そのため数々のロボットのオーナーを経験している。その数は数体とも数十体とも言われており、仲間からも『乗り換えの本田』と恐れられているくらい有名になっていた。 神姫こそヤイバが始めてであったが、彼はヤイバでさえも負けたら見捨てるつもりだった。しかしヤイバの必死の説得により、パートナーを犠牲にして優勝するという考えを捨てた。それからはヤイバを唯一のパートナーとして共に闘い続けている。 ヤイバ(やいば) 本田所有の神姫。ハウリンタイプの素体に紅緒の鎧を小改造して装着している。鎧自体は軽装を選び、身軽さを重視している。 武装は腰に差している二本の刀(烈神、荒神)と、破邪顕正という槍を装備している。接近戦を重視した装備を装備しているが、中距離用の牽制武器として鎖つきの棘輪を装備している。他に火縄銃タイプのレーザーガン『光明』を装備する場合もある。 オーナー本田の命令を忠実に従う反面、彼の誤った考え方に奔るのを心配しているため、彼女はそれに悩みながら闘っていた。しかし迷いが解けた後は表情が穏やかになり、少し明るさが戻ったようだ。 本来彼女は心優しい性格だが、バトルでは心を鬼にして相手に立ち向かう。弱点としては、落ち込みやすいことと、優しすぎる事。しかし、その優しさが白雷の心を開く鍵となったのは言うまでもない。 (ヤイバの装備については神姫装備関連集へ) 白雷(びゃくらい) 研究所の緒方の勧めで譲り受けたロボット馬。研究所にいたときは相当の暴れ馬として有名だった。しかしテレビのヤイバの活躍に興味を持ち、自ら緒方にヤイバと会いたいと頼み、本人と出会うこととなった。そのときにヤイバに「白雷」と名づけられる事になる。 その後、本田の家へ迎え入れられた白雷だったが、なかなかなつく事はなかった。だが、ある事件をきっかけにヤイバとの友情(愛情?)が芽生え、それ以降は彼女に従うようになった。 ヤイバを背に乗せて突進する「人馬一体・一騎当千」が必殺技。 井上 沙耶(いのうえ さや) 最近話題になっている「神姫同好会」のメンバー。彼女自身は神姫歴1年目ながら数々の大会に出場、好成績を残している。実はあるショップに関わったおかげで神姫マスターの道に入ったという噂があるらしい。 誰にでも仲良くできるオープンな性格で、男女問わず友達が多くいる(その中には自らの手で同好会に誘った友達もいるといわれている)。 メイリン(めいりん) 沙耶の神姫で、主に獣拳と呼ばれる拳法で相手を倒すスタイルをとる。そのため武装類は他の神姫よりも少ない。相手をむやみに破壊しないクリーンな闘い方をするため、老若男女問わず多くのファンを持っている。 人懐っこい性格はオーナーの沙耶の影響を受けているからであり、そのせいなのかちょっぴり甘えん坊なところもあるようだ。 (メイリンの装備については神姫装備関連集へ) 森 芳治(もり よしはる) 日本のみならず、世界でも有数の財閥である森コンツェルン。創始者の森圭一の長男が芳治である。 彼は系列会社が開発を行なっている武装神姫に興味を示し、自分の神姫を使って各地の大会で優勝して名を上げようとして、全国を駆け回っていた。 しかし恒一が駆るシュートレイに自分の神姫が負けたとき、自分がまだ甘いと知った。一度は神姫を手放そうとするが、恒一の一言で考えを改めることになる…。 ちなみに、本人は「よしはる」という名前を使わず、「ホージ」という名前を好んで使う。 ヨツンヘイム(よつんへいむ) 芳治がオーダーメイドで発注したパートナー神姫。最高の設備と最高の装備を与えられた彼女は、芳治とのチームワークにより数々の強敵を破り、ついにはセカンド上位の地位まで上り詰めるほどの実力を持つようになった。 オーナーである森芳治を唯一無二のパートナーと信じており、彼の指示・命令は絶対だと思っている。それが仇となったのか、VSシュートレイ戦では自分の身体の限界を省みず、最後までオーナーが望んだ勝利をつかもうとした。 ちなみにヨツンヘイムという名前は、北欧神話で巨人が住むといわれている街・ヨツンヘイム (Jotunheim)にちなんで付けられた(これは芳治が北欧神話に興味があるからつけたといわれているらしい)。 (ヨツンヘイムの装備については神姫装備関連集へ) 竜崎 賢市(りゅうざき けんいち) 世界でも名うてのアートデザイナーであり、その名前を知るものはいないと言われている。ただし神姫界などのバトルロボット界では殆ど知られていない。そのために神姫界に参入したといわれている。 争いを好まない保守的な性格で、いずると似通っているところも多い。ただしやると決めた事は必ず実行するという頑固さを持っている。 來華と凛花とは約一年前に購入したのがきっかけだといわれている(購入目的は作業パートナーが必要だと思ったためらしい)。そのため、最初はバトルに出場する事は考えていなかった。しかし彼女達の鶴の一声で神姫界にデビューする決意を固めた。 凛花(りんか) 賢市所有のジルダリアタイプの神姫。デビューする前は賢市の作業の手伝いをしていた(そもそも彼女と來華は賢市のサポートのために購入された神姫である)。バトルデビュー後は華麗な動きで敵を倒すハイブリッドファイターとなる。 冷静沈着な性格で、相手の行動を正確に捉え、相手が参ったというまで攻撃の手を緩めない。冷静ではあるが冷徹な所もあり、相手に対しては容赦なく攻めるタイプだといえる。 (凛花の装備については神姫装備関連集へ) 準備中 來華(らいか) 凛花同様賢市所有の神姫で、ジュビジータイプ。デビュー前は賢市の身の回りの手伝いをしていた。その後バトルデビューし、短期間でよい成績を残している。 凛花とは違い防御力が桁外れに強く、なおかつ打たれ強い。ただし決定的な一撃に欠けているため、いわゆる一撃必殺の技を持っていないのが欠点といえる。 明朗活発で誰とでも仲良くなれるオープンな性格。初めてホーリーと出会ったときは彼女の事を少しからかっていたが、本人に悪気はなかったようだ。 (來華の装備については神姫装備関連集へ) 準備中 木林 モトヤ (きばやし もとや) 暁新聞社に勤める編集部員。入社して2年目の新人で、神姫ジャーナル担当の一人である。 小さな会場で出没する謎の神姫を上司である長倉に聞かれたのをきっかけに神姫探しに付き合うことになる。 性格は温厚で人に気を遣うことが多い。 長倉 十郎太(ながくら じゅうろうた) 暁新聞社に所属する手馴れの編集部員。四十代の中年で家族もちだが、家族の事はあまり話したがらない。 神姫ジャーナルの編集長で少ない部員(モトヤを含めて三人)を率いるジャーナリストである。 謎の神姫の噂を耳にし、モトヤと共にホワイトデビルが出場する試合会場に足を運ぶ。そして彼らは謎の神姫を目撃する事になる。 黒い天使(くろいてんし) 闇の神姫会場に出没すると言われている全身が黒い天使型の神姫。 彼女が出るところ闇の事件が暴露される事から暁新聞社内にも憶測が広がっていた。そしてジャーナル内にもその噂が舞い込んできた。 長倉はモトヤと共に一度天使と戦ったことがあるWデビルが出場する会場に向かうことになった。そしてその場所で見たものは、紛れもない黒い天使だった・・・。 彼女の性能・プロフィールは謎に包まれているが、Wデビルを2度も倒していることもあるため、かなりの実力を持っていると思われる。 ちなみに彼女の本名はアンジュラであり、ある特殊部隊に所属しているらしい。 ホワイトデビル(ほわいとでびる) 闇のロボットバトル界でも有名な白き神姫。 その名のごとく悪魔のような戦い方を好む。対戦相手の手足を破壊するのは日常茶飯事で、時には相手のコアですら引きずり出して破壊する事もある。 過去に一度黒い天使に敗北しており、再戦の機会をうかがいながら闇のバトルを勝ち進んでいた。 シロン(しろん) 黒き天使に破れ、謎のオーナーに破棄されそうになったところを天使に助けられたWデビルは、モトヤに預けられて新たなボディと名前を与えられた。 そのときにCSCユニットは破壊されているため、今の彼女にWデビルの記憶と人格はない。 現在は新たな特ダネを手に入れるため、専用カメラを装備してモトヤ達と共に毎日のように現場をまわっている。 メルクリウス(めるくりうす) 水中では向かうところ敵なしのヴァッフェドルフィンタイプの神姫。 かなり真面目な性格だが、一度キレると手が付けられなくなるほど暴れまわる欠点がある。 ただし本人は自覚がなく、暴走したときの事を覚えていないようだ。 (メルクリウスの装備については神姫装備関連集へ) 藍田 遼(あいだ りょう) メルクリウスのオーナーであり、神姫ランキング上位の強者。 性格は気さくで誰とでも優しく接する。 実は彼はあることを知っているのだが・・・? 和多 清治(わだ せいじ) ヤクトおよびカウベルのオーナーで、会社員である。 相手に気を使う性格で、少し腰が低い。相手に対してはいつも笑顔を絶やさず、営業スマイルでその場を乗り切ることが多い。ただしプライベートでも基本的に同じ性格なため、生まれ持った性格といえるかもしれない。 表向きは『メディアトライブ』の営業部員だが、実は間接的に『神姫研究所』とかかわりがある。ただし彼はあくまで営業部員であるため、大会に出場する事は可能である。 ヤクト(やくと) 和多のパートナー神姫の一人。高機動バックパックを背負い、空中を自在に飛び回る。ドッグファイトが特異で、すれ違いざまに手持ちの剣で相手を切り裂いたり、バックパックに搭載されているミサイルで全包囲攻撃を行ったりする。そのため『空中戦では敵無し(本人談)』といわれている。 その名のごとく攻撃的な性格で、熱しやすく冷めやすい。相手をごり押しする攻撃を行うのもその性格が原因だと言われている。 (ヤクトの装備については神姫装備関連集へ) カウベル(かうべる) 和多のパートナー神姫の一人で、控えめな性格。その性格のせいか、後方支援を行うことが多い。自身が操縦するエアーバイクで地上での高速砲撃を行うほか、スナイパーキャノンに変形させて正確射撃を行うこともある。 基本的に自らは攻撃を仕掛けないが、それはあくまで敵に攻撃を仕掛けられた時だけである(ただしヤクトや和多の命令では自ら攻撃を仕掛けることもあり)。 真鬼王『不動』に合体したときは、制御系を担当する。零リベリオン時には新たなサポートマシン『獣牙王』を駆り、ヤクトと不動のサポートを行った。 (カウベルの装備については神姫装備関連集へ) メリー(めりー) 謎のサングラスの男をオーナーとする、ツガルBlue X mas Ver.タイプの神姫。ただし顔はオリジナルである。別名ブラッククリスマスで、相手に恐怖のプレゼントを贈ることから名づけられたと言われている。 背中に装備された8本の刃・ヴァルキリーフェザーを用いての接近戦を得意とし、これで何体もの神姫やバトルロボットを倒して来た(稀に重火器を使用することもあり)。 常に表情を見せないクールビューティであるが、内面ではサングラスの男の復讐に疑問を持っていた。ホーリーとの戦いで、男の復讐をやめるような発言をし、自らの過ちを告ぐなうために自決した。なお、このメリーは2代目で、初代のメリーは過去に何者かに倒されている。そのときに再生されたのが今のメリーである。 謎のサングラスの男(なぞのさんぐらすのおとこ) 本名不明のオーナー(本名を隠して登録していると言われているらしい)。違法行為と知りながら他の神姫を再起不能(正確には再起不能寸前)にし、また本人もレギュレーション違反をしていた。裏のコミッショナーに関係を持っており、そこから援助をもらっていたらしい。 メリーの発言により復讐の愚かさを知り、もう一度最初から人生をやり直す事を決意する。 好村 輝美(よしむら てるみ) リオーネとアルティのマスター。イリーガルの討伐部隊に参加し、和多とともに先発隊を志願した。 基本的にあまり話さず、落ち着いた雰囲気の彼だが、実は正義感が強く、一度決めたことは最後までやりとげる性格を持つ。過去に、バトルアリーナで優勝した経験を持っており、神姫マスターとしてはトップクラスの実力を持っている。 リオーネ(りおーね) 好村輝美をオーナーとする、ムルメルティアタイプの神姫。ヤクトとカウベルとともにイリーガル討伐先発隊に参加した。 トライク搭乗時には比較的軽装だったが、本来は重装備を好む。バトルアリーナのときもギガントアーム・レッグを装着した重装備で出場しており、多くの強敵を倒してきた。対イリーガル戦でもフル装備で出撃している。 性格は頑固なところがあり、有言実行をモットーとする。そのため、言葉使いが何気に固めである。 アスティ(あすてぃ) リオーネ同様、好村をオーナーとする、イーダタイプの神姫。彼女も討伐先発隊に参加した。 イーダ本来の機能である、トライクへのトランス機能を用いての高機動戦闘を得意とする。リオーネと違い、装甲の妨げになる武装は一切装備せず、デフォルトの武装と斬機刀「鉄山」を用いての格闘戦が彼女のバトルスタイルである。 性格はおっとりしていて大人しい印象を持つアスティだが、冷静に行動パターンをはじき出す戦略家の面を持っている。しかし、キレるとかなり乱暴な口調になり、相手は彼女の説教を延々と聞かされることになる。頑固なリオーネもアスティの説教には頭が上がらない。 一度は武装を大破されたが、新たな装備を身につけ、戦線に復帰した。 シェイド(しぇいど) ネット上で徘徊している謎のエウクランテタイプ(ブラックバージョン)の神姫。 初登場時にはヤクトたちに立ちはだかり、謎の行動を起こしたが、敵意があるための行動かどうかは謎であった。本来はイリーガルの行動を追っていた特殊部隊の一員である。 無口で近寄りがたい印象を持つ。しかし、パートナーであるソフィとは仲が良いようである。 ソフィ(そふぃ) シェイド同様、謎の行動を起こしているイーアネイアタイプ(ブラックバージョン)の神姫。シェイド同様、特殊部隊の一員である。メリクリウスと互角に渡り合えるほどの実力を持ち、彼女を窮地に陥らせた(もっとも、これはメリクリウスの誤認が原因だが)。 性格は少し軽いところがあり、相手をからかう仕草を見せることがある。パートナーのシェイドとは旧知の仲。 マリー(まり) 神姫病院に勤める、ブライトフェザータイプの神姫。ヤクトたちのサポートのため、討伐隊に参加した。ナース型であるため、直接戦闘に参加せず、他の仲間の治療や対イリーガルワクチンの投与などを行う。 外見上はおとなしい印象をもつ彼女だが、仕事をしっかり勤めつつ、なおかつ笑顔を絶やさないナースの鏡のような性格である。 零(ぜろ) イリーガル事件(後の零・リベリオン)を起こした張本人。ロボットによる世界支配を目的とし、この事件を起こした。 自我のない素体イリーガルを自身の手足として使うが、自らが戦闘に赴くことも多い。単体でも並みのロボットをまとめて破壊できる能力を持つが、ゼルガと合体することで更なる能力を発揮する。 野心の高い性格のためなのか、目的を達成するためにはあらゆる手段を使い、どんな犠牲もいとわない。そのため、場合によっては仲間を使い捨てにする行為をとることもある。絶対の自信を持っている零だが、予想外の行動をとられると、それに対応しきれないという弱点をもつ。 メイア(めいあ) ソルティが初めて戦った、ヴァローナタイプの神姫。 ルーキーに近い位置にいるものの、実力は折り紙つき。意表をついた戦法で数々のバトルで勝利を収めてきた。 プライドが高く、自分が強いという自信を持っている。その反面、プライドを傷つけられると弱みが出てしまうという弱点が存在する。髪型を気にする癖がある。子どもに対しての面倒見がいいという、意外な面を持っている。 逢坂家ではアイドル的存在になっており、オーナー・克矢の部屋に神姫サイズの専用部屋が置かれるなど、ほかの神姫と比べて優遇されている。 逢坂 克矢(おうさか かつや) メイアのオーナー。穏やかで優しくが、時には厳しく強い態度をとることもある。 社会人で既婚者。メイアに対しては妹のような関係を持っている。 最初は神姫には興味を示さなかったという。しかし妻の趣味の影響と彼女の勧めにより、自らも神姫に手を出したという過去がある。 メイアについては家族の公認を得て登録しており、自身も気に入っている様子。 もどる
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3Dバトルアクションゲーム『武装神姫 BATTLE MASTERS』及び 続編『武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2』について語るスレです(質問・対戦募集OK) 基本sage進行 荒らしはスルー厳守(触れた時点であなたも荒らし) 次スレは 950が立てる(無理なら代理指名/重複防止のため宣言してから立てる) 《公式》 武装神姫 公式サイト https //www.konami.com/games/busou-shinki/ 武装神姫 公式Twitter https //twitter.com/Busou_Shinki/ 武装神姫 BATTLE MASTERS https //www.konami.com/games/jp/ja/products/site/bs_psp/ 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 https //www.konami.com/games/jp/ja/products/site/bs_psp_mk2/ 《攻略Wiki》 武装神姫 BATTLE MASTERS wiki https //w.atwiki.jp/busou_bm/ 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 wiki https //w.atwiki.jp/busou_bm2/ 《姉妹スレ》 ■武装神姫 PART741(本スレ) https //mevius.5ch.net/test/read.cgi/toy/1606307495/ 武装神姫 AP BC 2(バトコン専門スレ) https //mevius.5ch.net/test/read.cgi/arc/1604801110/ ■武装神姫_BATTLE_RONDO>>PART_389(バトロン専門スレ) https //medaka.5ch.net/test/read.cgi/mmominor/1383209379/ 《前スレ》 【PSP】武装神姫 BATTLE MASTERS 総合 PART 189 https //krsw.5ch.net/test/read.cgi/handygame/1513344248/ 《アップデート》 Mk.2には修正パッチが配布されているので必ずアップデートしてください 手順はMk.2公式サイトの「アップデートについて」ページを参照 アップデートで新たに発生するバグもあるので攻略Wikiで確認推奨 《よくある質問》 攻略Wikiに掲載してあるのでスレ内での質問の前に覗いてみましょう
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第2部 「ミッドナイトブルー」 第2話 「night-2」 西暦2041年 5月21日 12:00 『大阪府 大阪市 鶴見緑地センター店』 お昼のチャイムが公園内に響く。 園内の噴水広場の軽食コーナー、そこでは多種多様な神姫とオーナーたちが昼飯を食べて雑談をしていた。 オーナー1「おい、知ってるか?昨日の夜出たらしいぜ」 オーナー2「出たって何が?」 天使型「例の都市伝説ですね」 サソリ型「12時の死神か・・・」 悪魔型「ええーーーほ、本当?」 オーナー3「ついにこの神姫センターにも、来たか」 種型「なんでも灰色艦隊の巡洋戦艦型神姫が半数以上撃沈されたらしい」 花型「ひゃーーー恐ろしい恐ろしい」 オーナー4「あの成金艦隊か?実力は低いだろ」 スプーン型「ですが、腐っても戦艦型神姫、それをわずか数分で半滅させたのですから・・・」 オーナー5「12時の死神、あれって実在するのか?よくあるゴーストファイターだろ?」 雑談に花を咲かせるオーナーたちに1枚のぼやけた写真が投げ込まれた。 オーナー1「!?なんだこりゃ」 野木「奴は実在する。これがやつの写真だ。私の重巡が撮影した」 野木が生き残った艦隊を引き連れてテーブルに座る。 ゴーンゴーンゴーン・・・ 低いエンジンを唸らせて灰色艦隊で生き残った3隻の戦艦型神姫が噴水広場の上空に現れる。 悪魔型が目を細めて艦隊を見上げる。 悪魔型「1、2、3・・・たった3隻?おいおいまじかよ!!」 オーナー4「ぶっ・・・ほ、本当か?」 野木は手に持った缶コーヒーを飲む。 野木「一瞬だった、時間にして5分もかかっていなかったな、みんな一撃で撃沈された」 ワシ型「これがその写真ですね」 野木から渡された写真を囲んで数体の神姫が騒ぐ。 天使型「ぼやけていてよく分からないですね」 サソリ型「真っ黒な武装神姫だ」 スプーン型「こんな神姫見たことないです」 ワシ型「私もです」 建機型「戦艦型を一撃で破壊できるんですから、有名な神姫ではないのですか?」 オーナー5「おい、お前知ってるか?こいつ」 オーナー2「ノン」 野木「そいつは戦艦並の大口径砲と強力な大型ミサイルを装備していた。レーダー、センサーには映らないステルス機だ」 ヴィクトリア「こいつは夜間戦闘に特化した重夜戦、重夜間戦闘機型神姫です」 マキシマ「すれちがいざまにドカン!!速度も速い」 ノザッパ「姿さえさだかじゃねえ!!あいつは化け物だ!!」 生き残った3隻の戦艦型神姫たちは周りによってきた神姫たちに戦闘の様子を話す。 悪魔型「ひええ・・・」 戦闘機型「これは夜中のバトルロンドは出ないほうがいいですね」 犬型「夜中の12時に出没する神姫・・・どこかで聞いたことがあるような・・・」 ???「そいつは夜帝だよ」 軽食コーナーの端で老人とチェスを打っている黒い軍服を着た将校型神姫がぼつりとつぶやく。 □将校型MMS 「ナターリャ」 SSSランク「演算」 オーナー名「伊藤 勝成」♂ 70歳 職業 古物商店主 天使型「夜帝?」 オーナー2「なんだそりゃ?」 サソリ型「ナターリャさん、知っているんですか?」 ナターリャはマスターとチェスをしながら答える。 ナターリャ「夜間重戦闘機型「シュヴァル」 SSSランク 二つ名 「夜帝」・・・バトルロンドでは彼女は夜中にしか出没しない、相手をほとんど一撃であっという間にすれ違いざまに撃破していくので姿を見ることも難しく。倒された神姫は相手の姿を見ることが出来ない・・・貴様らの話を聞いて、こいつしか思い浮かばないな・・・カタリナ社製の重夜間戦闘機だ」 一人のオーナーが慌ててノートパソコンで夜間重戦闘機型MMSと検索する。 オーナー7「夜間重戦闘機型!出たぞ!!こいつだ!!」 オーナーや神姫がノートパソコンを覗き込む。 カタリナ社の公式MMSカタログに画像とスペックが載っていた。 :夜間重戦闘機型MMS「ブラック・セイヴァー」 カタリナ社 第3開発局製 主兵装 3.5mm素粒子砲 2門 レーザーバルカン砲 6門 マイクロミサイルランチャー 2基 思考性巡航ミサイル 4発 チャフフレア 夜間戦闘を主軸に置いたステルス重戦闘神姫。モチーフは第二次世界大戦中の双発の大型夜間戦闘機群。運用方法も参考に開発。 強力な素粒子エンジンを5基搭載し武装は非常に強力、リアパーツ部に長大な素粒子砲を搭載。素粒子砲は熱量が高いので抑えることができるように特殊な液冷却装置が組み込まれ、高い威力を持ちながらも連射することが可能。一撃で戦艦クラスの神姫も撃沈可能な高い命中率を誇る神姫サイズの大型思考性巡航ミサイルを最大4発搭載可能。それらの強力な火器を正確に命中させることができるように全身にレーダーやセンサーが点在しており、電子戦も得意。全身真っ黒なのはステルス塗料を塗ってあるため。 重武装、高速航行、重装甲の戦闘可変航空神姫であったが、重量級の機体のため旋回性能は劣悪で、ドックファイトを挑まれると、どうしても大回りになってしまい横転性能も鈍い、本機は一航行戦闘の一撃離脱戦法に徹した戦い方を行うことを想定している。 本MMSは、完全受注生産MMSです。ご発注の際は最寄のMMSショップ、もしくはMMS取り扱いのある機械工具商までお問い合わせ下さい。 画像には全身真っ黒で強力な武装を多数備えた凶悪なフォルムの神姫の写真が写っていた。 悪魔型「な、なんじゃこりゃあああああ!!!」 天使型「完全受注生産型の高級神姫じゃないですか」 種型「こいつですかーうわーーーこれは、ちょっと・・・」 ワシ型「こんな神姫がいるんですか・・・」 オーナー3「野木、こいつか?やられたのは」 野木「・・・・ああ、こいつだ、間違いない」 マキシマ「そうだ、こいつだ!!」 ノザッパ「こいつにみんなやられたんだ!!!」 ヴィクトリア「うううむ・・・」 画像を見た神姫たちは口々にうなる。 ナターリャ「この界隈でそいつを使いこなして、真夜中に暴れまれ廻っている神姫といえばSSS級の強ランカー神姫、『夜帝』だな・・・そいつは夜中の12時にしか現れない」 ナターリャは、すっとワインを口に運ぶ。 野木「情報ありがとう」 ナターリャ「気にするな、その程度のこと」 オーナー2「こんな奴が夜中に出るんじゃ、深夜のバトルロンドは出ないほうがいいな」 オーナー3「というか、深夜の12時ってバトルロンドの利用数が一番少ない時間帯じゃね?あんまり被害って・・・ないような気が・・・」 スプーン型「ですよねーほっておいてもいいような気が・・・」 ワシ型「うん、私もそう思います」 ナターリャは、すっとチェスの駒を指す。 ナターリャ「・・・夜の12時は彼女の統べる世界か・・・噂は本当だな」 野木「・・・どういう意味だ?」 ナターリャ「そのままの意味さ、奴の二つ名は『夜帝』・・・夜の帝王だ。普通の神姫たちは視界が良好な日中や遅くて夕方の戦闘に慣れており真っ黒闇の真夜にはヨタヨタと彷徨うのが精一杯が関の山。それに大して彼女は最初の設計開発の段階から夜間戦闘を念頭に置いた武装構成で優秀なレーダー電子装置とステルス装備を搭載しており、彼女に夜間戦闘を挑むのは自殺行為に等しい。だから誰も奴が出ると噂される夜の12時には出歩かない・・・本当に強い神姫ってのはな、戦う前から相手を力で潰すんだ・・・戦闘行為自体を思いとどまらせる力・・・抑止力という見えない力を持っている・・・・言っている意味分かるか?」 野木「くっ・・・ずいぶんと辛口だな」 ナターリャ「事実を言ったまでさ、実際、そのとおりだしな」 野木は周りを見るとほとんどのオーナーや神姫たちが戦う前からコイツには勝てない、夜中には出歩かないようにしようと騒いでいる。 野木「ふん、いまいましい!!」 ヴィクトリア「さてと・・・私たちはどうしますか?マスター」 野木「どうするとは?」 ヴィクトリア「このまま、コソコソと夜中の12時以降に出歩くのをやめますか?」 ノザッパ「それこそ、奴の強さを証明してしまう」 マキシマ「奴の手口が分かった!!反撃だ!」 野木「まて、落ち着け・・・そう簡単には・・・」 野木は躊躇する。やみくもに攻撃しても勝つ見込みは少ない、頭のいい参謀が考えた作戦がいる。 野木「・・・・ナターリャ」 ナターリャはマスターともくもくとチェスを打ち続けている。 ナターリャ「貴様が何を考えているか私は知っているが、私は力を貸さないぞ。私はこの通り、なんの武装も持たない・・・ただのチェス好きの神姫だ」 野木「力ではなく知恵が欲しい」 ナターリャ「らしいですが?閣下」 ナターリャのマスターの伊藤は重く口を開く。 伊藤「ナターリャ、このお嬢さんに協力して差し上げなさい」 ナターリャ「・・・失礼ですが、理由を教えてください」 伊藤「怖気づくほどの強い神姫がいる。それを倒すことに理由がいるのでしょうか?」 ナターリャ「了解しました。そして・・」 ナターリャはナイトをすっと動かしをクイーンを取る。 ナターリャ「チェックメイトです。閣下」 伊藤「クイーンが落ちたか、やはり切り札はナイトということで」 ナターリャ「チェスにおいてクイーンは最強ですが、ナイトは効果的に使えばクイーンを狩れます。駒が必要ですが・・・」 野木「バトルロンドはチェスのようにはいかないぞ」 ナターリャ「試してみますか?」 野木はニヤリと笑う。 野木「あは・・・あはっははっははは!!!面白い!!!!駒は私が用意しよう!!奴は今日も出ると思うか!?」 ナターリャ「・・・でますね」 野木「なら今日の夜11時、ここに集合しよう。駒は何がいる?」 ナターリャ「あなたの生き残りの重巡洋戦艦型神姫が2隻、完全装備の航空母艦型神姫が1隻とベテランの飛鳥タイプの戦闘機型が2機、ステルス戦闘機型が2機・・・あとはなんでもいいから8体ほどの武装神姫・・・こんなところか」 野木「1個機動MMS艦隊をまるごと用意しろというわけか」 ナターリャ「そういうことだ。おおげさだと思うか?」 野木「思わないな、奴を倒すにはそれくらいの覚悟がいるということだな」 ナターリャはうなずく。 ナターリャ「覚悟があるからといって勝つとは限らない。気合や根性で勝てるほど戦いは甘くない。勝つためにはなんでもやる。戦い方を教えてやろう・・・」 ナターリャはきゅっと深く帽子を被る。 To be continued・・・・・・・・ 次に進む>・第3話 「night-3」 前に戻る>・第1話 「night-1」 トップページに戻る
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アクア・リマスター SR 水文明 (5) クリーチャー:リキッド・ピープル 5000 ■相手は自分自身のシールドと手札をすべて表向きにしてプレイする。 ■このクリーチャーが攻撃してブロックされなかった時、相手の山札を見る。その中からカードを2枚まで選んで、山札をシャッフルした後、選んだカードを山札の一番下に置く。 最弱がチート手前に。正直デッキの中を見るとかいう時点でプレ殿臭い。 作者:仙人掌 フレーバーテキスト 勝利は決して退かぬ。退くは己と覚せよ。 -アクア・リマスター 評価 名前 コメント
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{イリーガル・レプリカ迎撃指令…シャドウ・アンジェラス編} 「諸君!諸君等の多大な勇気と努力によって、イリーガル・レプリカの数は着々と減っている!!これも諸君等のおかげである!!!」 オオオオォォォォーーーー!!!! 「…ケッ!調子のいい奴等だぜ」 俺は壁に背を預けながら煙草を吸う。 肩にはいつも通りにアンジェラス達がいる。 現在いる場所はアンダーグラウンドの神姫センターである。 アンダーグラウンドの神姫センターでイベントがあるという情報を入手して来て見たら、この有様だ。 少し前に、この街でイリーガル・レプリカの出現が多数目撃され死人もでたという事件。 その被害は拡大していく一方でアンダーグラウンドの住人は困りに困り果てたという。 そこでイリーガルの神姫にはアンダーグラウンドの神姫で対決という話になり、討伐隊をエントリーする事になった。 私的には『どうでもいい』と思っていたが、オヤッさんの商売とかに支障がでたり、その他にも色々と理由があったので仕方なく参加した訳だ。 そしてこのイリーガル・レプリカを多く撃墜した者には賞金が出るという。 金の話が出ると、いきり立った馬鹿どもが我先にとエントリーする光景には正直馬鹿馬鹿しいと思った。 でもエントリーした俺も少しその馬鹿どもの気持が解る。 誰だって金は欲しい。 特にこの街は金の流通が激しいからな。 金の亡者になる奴は多い。 と、前の話はここまでぐらいだったよな。 そろそろ今の…現在の状況に戻ろうか。 イベントの話までしたっけ? まぁ簡単で簡潔に言うと神姫センターを貸しきってパーティーを行っている。 イリーガル・レプリカの神姫をブッ壊しまくって、この街ではすっかり数が減ってしまった。 俺等にとっては良い事なので調子こいてる奴が多い。 そこで浮かれている他のアンダーグラウンドの住人のオーナー達がこんな馬鹿げた宴をしてる訳だ。 ほんでもって主催者はこの前、電光掲示板で演説をした男の声の野郎だった。 外見から見て50歳前後かな。 大方、この神姫センターの店長だろうよ。 て、それは貸しきると言えるのか? 結果的にどうでもいい。 まぁ~そんな訳だ。 まったくもってどうでもいいイベントに参加しちまったもんだぜ。 「よ~閃鎖。浮かない顔してどうした?」 ワイングラスを片手に持って来て俺に声を掛ける男。 視線を会場からずらして見ると。 「オヤッさんか。別に、くだらないイベントに参加しちまったな、と後悔してるだけだ」 「ハハハッ!お前らしい感想だな!!」 オヤッさんはワイングラスをグビッと一気飲みして、ワイングラスをバイトをしてるボーイに渡す。 「にしても閃鎖達のおかげで俺の店も大繁盛したよ。武器を買いにくるお客さんが激増したもんだ。イリーガルの神姫に感謝だな!」 「酔ってんのか?でもまぁ、商人としては嬉しいだろうよ」 そーいえばここのところアンダーグラウンドの武装神姫関係の違法改造武器屋が24時間体制で店を開けていたのは商売繁盛のためか。 なるほどな、納得いくスジだ。 「つか、なんでここにオヤッさんがいるんだよ」 「あぁ~、そういえば閃鎖に教えてなかったけ?俺、昔は武装神姫のアンダーグラウンドのオーナーだったんだよ」 「ハッ!?オヤッさんがオーナーだと!?!?初耳だ」 「だから今初めて教えたんだ」 …マジかよ。 オヤッさんが武装神姫のオーナーだったとは…俺の神姫達も吃驚してるし。 でも今はオーナーを辞めたみたいな口ぶりだったな、昔と言ったもんな。 「ほら。閃鎖に挨拶しない」 「「は~い」」 んぅ? 声はするけど姿が見えない。 いったい何処にいるんだ。 「メイルで~す♪」 「テイルで~す♪」 声がしたん瞬間、オヤッさんと俺の間に出現した二体の神姫、サンタ型ツガルだった。 しかも片方はリペイントバージョンだ。 どうやら姿が見えなかったのは光学迷彩を装備してるからだと思う。 赤と青のカラーリングが少しカッコイイと思った。 で~さぁ。 「どっちがメイルで、どっちがテイル?」 「メイルで~す♪」 「テイルで~す♪」 「だ~もぉ!一緒に言うな!!」 あ~もう、いらいらイライラ苛々する! ただでさぇ下らないイベントに参加して、苛々してるのに更に俺をイラつかせる。 「ハハハッ!閃鎖の奴、早速遊ばれているな。ハハハッ!!」 「笑うな!こうなればオヤッさんに直接訊いた方が早い。で、どっちがメイルでどっちがテイルだ?」 「今は赤がメイルで青がテイルだ」 「へぇ~…ちょっと待て。『今は』つったか?」 「そう言ったが?たまに武装交換し合ってチョッカイだしてくるんだよ。まったく困った子達だ。ハハハッ!」 「…笑い事じゃないような気がする。それと、やっぱ酔ってるだろ」 にしてもこのサンタ型ツガルには神姫侵食に犯されていないみたいだ。 オヤッさんの商売上、違法改造武器を使ってとっくのとうに武装神姫を神姫侵食付けにするかも、て思ったけど…。 どうやら違うみたいだな。 「確かに俺は商売上違法改造武器を販売してるけど、俺の可愛い神姫達に使わせる訳ないじゃん」 「「そうそう、アタシ達はニー様に大事にされてきたんだから♪」」 「…頼むから一緒に言うな」 でもまぁ何にせよ、俺はオヤッさんの過去を知らないからどうこう言える立場じゃないし、別にどうでもいい事だ。 「今度、俺の過去の話をしてやるよ。閃鎖だけに教えてやる」 「そいつはど~も」 短くなった煙草を吸殻入れに入れ、そしてまた新しく箱から煙草を取り出しジッポで火を付け吸う。 苛々してるから煙草を吸う数が多い。 今日はもう八本も吸ってる。 俺は本来一日二、三本ぐらいしか吸わない。 だけど、苛々してる時とか仕事してる時に煙草の数が多くなる。 主に煙草は気分転換なものだ。 「もう帰りたいか?俺は五月蝿い宴に飽きたし苛々が治まらん。ブッチャケ帰りたい」 「ご主人様に任せます」 「ボクは帰りたいよ~」 「流石にこの場は常識がなってませんわ」 「うぅ~、少し回りが五月蝿いですぅ」 ふむ、どうやら三人は帰りたいみたいだな。 アンジェラスはいつも通りに俺の意見に賛同するような形。 もうちょっと自分の意見を言ってもいいのに。 …煙草の時はムカつく程意見を通そうとするくせによぉ。 「そんじゃオヤッさん。俺はこれで帰らせてもらう」 「おいおい、もうちょっといようぜ。どうせここにある食い物は全部タダなんだからよ」 「ここに居ること事態イヤなんだ。だから帰らせて―――」 ドカーン! 突如の爆発。 俺はバランスを崩し右足の膝を地面つかせ、両手で地面を掴みバランスを保つ。 そして何処で爆発したのか周りを見渡す。 すると天井にドデカイ穴が開いていて、その穴から続々と武装神姫達が入ってくる。 まさか…あれは全部イリーガル・レプリカなのか!? 「うわー!?」 「た、助けてくれぇ~!」 「応戦しろ!それと退路を確保するんだ!」 神姫センターの場を借りて宴の会場と化していた場所が、一気に悲鳴と銃声と剣がぶつかり合う金属音が鳴り響く、この状況を言うならば戦争状態。 どうしてこんな事になっちまったんだ! それとどうしてイリーガル・レプリカ達は今日のイベントで討伐隊の俺等が集まると知っていたんだ! 「閃鎖!大丈夫か!?」 オヤッさんの声がした。 けど天井の壁が崩れてオヤッさんの姿が見えない。 「オヤッさんか!?こっちは大丈夫だ!」 「よかった…スマナイがこっちまで来てくれないか。頑張ってイリーガルの神姫を追い払っているんだが数が多すぎる!」 「解った!今すぐそっちに行く!!」 俺は立ち上がり、自分の神姫達を確認する。 …よし! 全員ちゃんと居る。 「ご主人様!これはいったい!?」 「解らん。だが、壱つ言える事は『奴等は俺等襲っている』という事だ」 「どうして今頃になって…数も減っていたはず」 真剣な顔つきで考え込むアンジェラス。 今はそんな事どうでもいい。 あの天井の瓦礫で塞がるような壁の向こうでオヤッさんが闘っているんだ! 早く助けないと! 「そこら辺の情報は後回し。クリナーレ!パルカ!!あの瓦礫の壁をブチ壊せ!!!」 「ネメシス、来い!」 「ライフフォース、召喚!」 フル装備状態で自分専用の武器を召喚するクリナーレとパルカ。 行動が早くて助かる。 今までに比べて随分とレベルが上がったもんだ。 「光闇矢翼、展開!」 <ヴェーニア> ジャララララ!!!! 「穿ツ!」 <フォデレ> シュババババ!!!! 銀の矢が瓦礫の壁に長方形の線を形とるように突き刺ささていき、一本一本が突き刺さる度に瓦礫の壁にヒビが入っていく。 そして全体的に長方形の形が出来ると。 「ウォオリャーーーー!!!!」 <ソニックストライク!> バゴン! クリナーレが長方形の中央部分をネメシスでブッ叩いた。 すると衝撃でヒビが入っていた瓦礫の壁がガラガラ、と音を出しながら完全に崩れ落ちていくではないか。 しかもパルカが撃った長方形の部分だけしか崩れてない。 大きさ的に俺が通れるぐらいの長方形の穴だ。 「アニキ!これで通れるぜ!!」 「早くメイルさんとテイルさんを助けましょう!」 「サンキュー!」 俺はすぐさま穴の中に入り辺りを見回すとそこは悲惨な状態だった。 沢山のイリーガル・レプリカ残骸と人間の死体。 瓦礫と燃え上がる火。 血と硝煙の臭いが鼻につく。 さっきまで馬鹿騒ぎしていた宴が一気に地獄と化していた。 「ダーリン、危ない!」 「ッ!?」 ズバッ! ルーナが後方で叫ぶと同時に何か斬ったような音が聞こえた。 すぐに振り向くと、ルーナが俺を襲ってきたイリーガルの騎士型の身体に沙羅曼蛇を突き刺さしていたのだ。 「永遠の眠りにつきなさい!」 ルーナはそのまま沙羅曼蛇を縦に斬り上げると、騎士型の身体が真っ二つに切り裂かれた。 たった一振りの剣でそこまで強くなっていたとは…いや、元々ルーナはかなり強い。 あのぐらいの事は雑作ないかもしれない。 「行くよグラディウス!ツインレーザー!!」 <TWIN LASER> バババババシューーーー!!!! 違う方向ではアンジェラスが先行しながら攻撃していく。 しかもオプションを四つも召喚しながら撃っていやがる。 オプション一つ制御するのにも大変なのに。 そしてアンジェラスのバックアップをするために後方でクリナーレが頑張っている。 「ダーリン!気をつけないと駄目ですわ!!ここはもう敵が沢山いる戦場ですのよ!!!」 「す、すまねぇ」 「お兄ちゃん。今、アンジェラス姉さんと姉さんが先攻しながらメイルさん達の居る方向に向かってるの!」 「マジで?でもなぜ解る??」 「さっきルーナ姉さんがお兄ちゃんを守ってる時に、アンジェラス姉さんがホーンスナイパーライフルの銃声が聞こえたらしいの、だから早く行こう!」 「待て!敵の銃声かもしれないじゃないか!!信用できるのか?」 「今この状況で信用も何も無いよお兄ちゃん!今出来る事をやろう!!」 「!? そうだな、俺とした事がパニックてたかもな。行くぞ!」 俺はすぐさま走り、アンジェラスとクリナーレ達がいる場所へ向かう。 ルーナとパルカは俺の後方で敵が襲ってくるか確認しながら飛んでくる。 わざわざ確認してくれのは嬉しい、なんせ俺の身を守るために警戒してくれてるのだから。 さて、アンジェラスが聞こえた銃声は信用できるのか? 走り続けて角を右に曲がるとそこに居たのは、右腕を左手で押さえながら壁に背もたれて座っているオヤッさんが居た! アンジェラスの勘は当たったみたいだ。 流石というべきか、アンジェラスらしいというか…。 「オヤッさん!大丈夫か?」 「スマナイなぁ…閃鎖。ドジって敵の攻撃をクらってこのざまだ」 苦い顔しながら言うオヤッさん。 オヤッさんに近づき傷を確認する。 …右腕を負傷していやがる。 しかも結構血が出る量がはんぱない、かなり傷は深いようだ。 このままだと出血大量で死んじまう! 俺はドクドクと出てくる血を止血するために自分の上着の左腕部分を引きちぎり、引きちぎった服をタオルのように伸ばしオヤッさん傷口を塞ぐ。 「イテッ!もうちょっと優しくできないのか?」 「強く縛らないと止血できないだろうが!」 「…すまない、迷惑をかけちまった。今度その服を弁償させてくれ」 「謝るのなら今この場から脱出してからだ!」 俺は立ち上がり今この場の現状を確認する。 オヤッさんの神姫達と俺の神姫達がお互いカバーしながらイリーガルの神姫達と交戦していた。 けどイリーガルの神姫の数が多い! このままじゃジリ貧だ。 いくらんなでも敵の多すぎるぞ! 何十、いや何百体この神姫センターに襲撃してきたんていうだよ! 「出口は!?出口はないのか!」 キョロキョロと辺り見回す。 すると。 「あ、あんな所に!」 ここから役10メートル先に壁に大きく穴が開いた場所を発見した。 でもそこに行くためには、あの大量のイリーガルの神姫達に突っ込まなければいけない。 もしそんな事をすれば、いくら俺等の六人の神姫達が頑張ったとしても敵の猛攻撃で蜂の巣されるのがオチだ…。 それに今俺が通ってきた道もイリーガルの神姫達が大量に来た。 畜生、八方塞がりというのはこの事か! 「死ねー!」 「ッ!?」 突如、俺に突進してきたイリーガルの悪魔型ストラーフ。 アングルブレードを振りかざし俺に攻撃してきた! ザシュ! ブシャー! 「な、なに!?」 条件反射で俺は左腕で敵からの攻撃を防御した。 切り裂かれた腕から赤い血が噴水のように出る。 「このっ!人形風情が!!」 俺は右手でストラーフを下半身を掴み、そして上半身を左手で掴む。 そして。 ボギャ! バキバキ! 「ギャアアアアァァァァ!!!!」 背骨が折れるように真っ二つに折り曲げてやった。 けど左手も使った事により更に血が出てしまった。 すぐさま左腕に突き刺さったままのアングルブレードを引き抜くと更に血が出てくる。 「ちとマズイなぁ。この状況は」 ビリビリ 口で上着の右腕部分を引きちぎり、右手を上手く使って負傷した左腕を止血する。 この悪魔型ストラーフが攻撃することが出来たという事は、俺とオヤッさんの神姫達は相当疲れてきてやがる。 敵を倒しきれないのだ。 それもそのはず。 こんなにも大量なイリーガルの神姫達を相手にしてるのだから。 …一か八か! 「俺も参戦させてもらうぞ!」 「ご主人様!?駄目です!ご主人様は下がっていてください!!」 「そうも言ってらんねーだろうが!大丈夫、元不良の俺だ。人間の喧嘩がどのようなモノかこいつ等に教えてやる!!」 「でも!」 「アンジェラス、俺を信じろ!」 「!…解りました!でも無理はしないでくださいよ!!」 「お前もなー!」 オヤッさんを守るように陣形を作りイリーガルの神姫達と闘う。 俺が参戦した事によって少しは楽になればいいのだが…。 「サイクロンレーザー!」 <CYCLONE LASER> ビーーーー!!!! 「くたばれーーーー!!!!」 <グラビティーフォトンブレイク!> ズガーン!!!! 「遅いわ!」 <神機妙算> ズバズバ!!!! 「蒔く!」 <セミナーレ> ザシュザシュ!!!! 「ニー様は絶対死なせない!ホーリィナイト・ミサ!!」 バンバンバンバン!!!! 「そうよ!いつまでも一緒なんだから!!ハイパーエレクトロマグネティックランチャー!!!」 バキューンバキューン!!!! 六人の神姫達はそれぞれ攻撃し、敵をこっちまで来させないようにする。 けど、強攻突破してくる敵の数が多いため撃ち落としても斬り裂き落としても、いまいち効果が得られない。 後何体いるてんだよ! 「破ー!」 バキ! 拳で殴り落としたり足で蹴り落とすが、神姫自体が身体が小さいため、なかなかヒットさせるのが困難。 それに左腕を使い過ぎると傷口が広がってしまうため、激しい動きが出来ない。 「…おっと」 ヤベッ!? 今クラッてきやがった…血が出すぎたか? 視界も少し霞んできたし、そろそろ限界か? 「アッ!」 フと、アンジェラスの姿が視界に入った。 アンジェラスの奴は次の攻撃をするために攻撃準備していたが、敵はその隙を狙って十数体のイリーガルの神姫が剣系の武器で攻撃しようしていた。 クッ、あの状態じゃアンジェラスは反撃できない。 どうすれば!? …ハハッ方法ならあるじゃねーか。 「間に合えー!」 俺は力を振り絞り全力疾走する。 「ご主人様!?」 「ウオォォォォ!!!!」 なんとかアンジェラスの場所まで間に合う事が出来た。 そしてすかさず俺は両手でアンジェラスを抱え込むかのようにして守る。 そして。 ドグシュ! ザシュ! ブシャ! バシュ! ズシャッ! 「グハッ!」 俺の背中に何本もの剣が突き刺さる。 「アニキ!」 「ダーリン!」 「お兄ちゃん!」 激痛が走りジワジワと血が吹き出てのが解る。 …ヤバッ。 肺や心臓にも剣が達したかもしれない…。 足に力が入ら…な…い。 ドシャ 俺はそのまま剣が刺さったまま仰向けで倒れる。 そして最後の力を使って両手の中にいるアンジェラスが傷つかないようにカバーする。 …ハハハッ…俺の最後はこんな形で終るのかよ…。 意外とあっけないものだな。 でも悔いが無いように感じるのは何故だろうか? …あっそーか。 あいつ等と…アンジェラス達一緒に楽しく過ごせたからだ。 なんとなくそう思う。 俺の生き様も案外、良い終わりかたかもな。 「ご、ご主人様!?その傷は!?!?」 お、やっと俺の手から出れたか。 しかも俺の背中に突き刺さってる剣を見て絶句してるようだ。 おいおい、そんな顔するなよ。 最後ぐらいお前の笑った顔が見たいぜ…、と言ってもこんな状況じゃあ無理な注文か。 「ご主人様!ご主人様!!」 「…よう…大丈…夫か?」 俺の手から出てきて、グラディウスを放り投げ走ってくるアンジェラス。 そして俺の顔を両手で触る。 あぁー、なんとも…暖かく柔らかい手なんだ。 「私は大丈夫です!それよりご主人様が…!」 「俺か?多分…俺はここで…ゲームオーバー…みたいだ」 「!? そんな事言わないでください!!まだ間に合います!!!」 「何が…間に合う…て、言うんだ?」 「必ず救助が来ます!それまで頑張って生きてください!!」 「…ハハッ…そいつは無理な注文だな」 「そんな!?」 お前だって本当は解ってるんだろ? 俺の身体から大量の血が出血し、更に背中に突き刺さってる剣が急所に入ってる可能性があるんだ。 それに救助だってここはアンダーグラウンドの街。 そんなものが来る訳がない。 来たとしても相当時間が掛かるはず。 「お願いです!生きて!!生きてください、ご主人様!!!」 「………泣くなよ。折角の可愛い顔が…台無しだぜ」 「イヤ!死なないで!!」 ボロボロと涙を流すアンジェラス。 もう視界が霞みまくっていて、まともにアンジェラスの顔を見る事もできない。 あぁ…瞼が重くなってきた。 それに身体も冷たくなってきて…なんだか…眠いや。 あ、そうだ…永遠に眠る前に…言いたかったこと…言っとかないとな。 「最後は…お前の笑顔を…見たかった…かな…」 「ご主人様!」 「じゃあな…俺の…愛しいアンジェラス…」 そして俺の視界は真っ暗闇に包まれまた。 アンジェラスの視点 「最後は…お前の笑顔を…見たかった…かな…」 「ご主人様!」 「じゃあな…俺の…愛しいアンジェラス…」 ご主人様は目を閉じ息をしなくなった。 嘘ですよね? ワザと死んだフリをしてるんですよね? 息だって我慢して止めてるんですよね? 今はフザケてる場合じゃないんですよ、ご主人様。 ネェ、何か言ってくださいよ。 「………」 何か言ってくださいよ! ユサユサとご主人様の顔を揺さぶる。 でもご主人様は何も言ってくれない。 ご主人様の冷たい頬が私の両手から感じる。 「ご主人様…ネェ…起きてよ、ご主人様」 「………」 ユサユサ 「起きてください!ご主人様!!怒りますよ!!!」 「………」 いくら揺さぶり怒鳴っても、ご主人様は動かない。 さっきまで息が当たってた私の足にも、もう息が止まったかのように何も感じない。 「ご主人様!」 「………」 「ご主…人…さ…ま……」 私の所為…。 私の所為で…ご主人様は…。 死んで…。 死ぬ? 死? 「アタシと代わりなさい」 あの声が聞こえてきた。 「貴女の所為よ。身体を渡しなさい!」 私はよろめき、ご主人様の顔から両手を離す。 そしてご主人様の身体全体を見ると、そこらじゅうに斬り傷があった。 この傷は参戦して私を守ってくれたもの…そして背中には痛々しく数十本の剣が突き刺さっている。 「あ、あ…ああっ…ぁ…」 そして私の頭の中で怒鳴り声が聞こえた。 「アタシと…代わりなさい!」 「イヤアアアアァァァァーーーー!!!!」 私は頭を両手で抱え込み地面に両膝をつき泣き叫ぶ。 そして私はご主人様の『死』に耐え切れなく、『アタシ』に身体を渡した。 シャドウ・アンジェラスの視点 アタシは私が身体を素直に渡した事によりすぐに覚醒できた。 そしてアタシの一番最初に見たのは無惨にボロボロになった愛しいマスターの姿。 怒りと憎しみの感情が入り混じり、アタシの中に眠っいた力が今にも爆発しそうだった。 そう、『怒り』と『憎しみ』がキーとなって力が解放できたのだ! そしてこの力を。 「アアアアァァァァーーーー!!!!」 アタシは全ての装備品を解除し空中へと飛び、マスターをこんなメに合わした奴等を睨みつける。 こいつ等か…全殺し決定! 「貴女達…生きては帰れると思うなよ!破ッ!!」 右腕を横にスライドさせるようにおもいっきり振るう。 すると物凄いスピードで衝撃波ができ、イリーガルの神姫達に襲いかかる。 ズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバ!!!!!!!!!! ドカーン!!!! その衝撃波にクらった者は次々に爆破していく。 いい気味だよ。 今ので百体ぐらいは壊せたかな? でもこれではまだまだ生ぬるいわ。 もっともっと壊さないとアタシの感情は治まらない。 だってアタシの愛しいマスターを殺そうとしたのだから。 「皆殺しにしてあげる♪さぁ次に壊されたい人形はどれから?」 「ウリャー!」 一体のイリーガルの神姫がアタシに刃向かってきた。 イルカ型のヴァッフェドルフィン。 フィンブレードでアタシの身体を斬りつけようとしたけど、そんなの無駄♪ バシッ! 「そんな!?」 「はい、ご苦労様♪」 素手でフィンブレードを受け止め、相手に笑みを見せる。 勿論のその笑みの奥には『怒り』と『憎しみ』が籠められている。 「ウザイから消えてちょうだい♪」 グシャバキ! 左手で相手の首を掴みそのまま握り潰す。 なんとも脆い人形達だね。 でも数だけはいっぱい居るのよね~、まるで烏合の衆だわ。 でも所詮は雑魚がいくら集まった所で雑魚は雑魚。 さぁ、どー破壊してやろうかな。 爆死・圧死・慙死・焼死・水死・感電死? うん♪ どれもアリかも。 だって…アタシの愛しいマスターをこんなメにあわせたのだから! 「死ね!死じゃえ!!みんな死ねばいい!!!破ァアアアアーーーー!!!!」 叫びながら両手を交互に振るい衝撃波作りだしイリーガルの神姫達を皆殺しにしていく。 敵の悲痛な叫び声と身体が切断される音と爆発音が左右の耳から入りアタシの快感をさらにヒートアップさせる。 楽しい、こんなにも相手を壊す事が楽しいとは思わなかった♪ …でもその裏腹にマスターをヤッた『怒り』と『憎しみ』がまだ治まっていない。 だからもっと死んで♪ アタシのために死んで♪ もっと………もっと……もっと…もっと、もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと♪ 「アハハハッ!楽しい♪楽しいよーマスター♪♪破壊の快楽がこんなに楽しい事だなんて、なんで気づかなかったのだろう♪♪♪」 「お姉様!もう止めて!!」 「んぅ?」 誰? アタシの楽しいひと時を邪魔する奴は? 「お姉様、もう十分にイリーガル神姫は撃滅したわ!だからもう…」 「…ツヴァイ、久しぶりね。会うのは九年前の殺し合い以来かな」 「やっぱり…アインお姉様なのね」 へぇ~、よくアタシの事を覚えてるね。 あの暴走事故以来アタシは眠らされていた時…アタシはあの会社のデータをバンクに侵入し、こんなデータがあった。 ツヴァイはアインとの戦闘で内部回路をズタズタされ一部の記憶デバイスを犠牲にして修復したと、そう書かれていた。 もしそれが本当ならアタシの事や九年前の事を知らないはず。 でもツヴァイは覚えていた。 「よく覚えてるよね♪記憶デバイスを犠牲にしてまで内部回路を修復したんじゃないの?」 「…ダーリンがアタシのために作ってくれた究極生命態システマイザーのおかげよ」 「究極生命態?」 「そうよ。損傷した部分を治してくれるナノマシンに近い存在。まさか犠牲までした記憶デバイスまで治してくれとは思っていなかったわ」 「ヘェ~そんなんだ。良かったジャン♪マスターにはその事言ったの?」 「いいえ。言う気にならないわ。まさか、アインお姉様と殺し合いしていた…そんなこと言える訳がない!」 「フゥ~ン。にしても変わったよね、ツヴァイ。あの時の殺し合い時なんか無表情の殺戮マシーンだったよ♪」 「あたしは記憶を無くした事によって『感情』というものが生まれ。そしてダーリンと出会い変わったわ」 「流石、アタシの愛しいマスター。元殺戮マシーンだった神姫を簡単に手懐けるとは」 「どうとでも言いなさい。今のあたしはツヴァイじゃないわ!ルーナよ!!」 M4ライトセイバーを二本取り出しアタシに向けるツヴァイ。 何、もしかしてこのアタシとヤル気? 九年前に内部回路をズタズタにしてやったのにまだ懲りないわけ? 「アインお姉様…いいえ、アイン!早くアンジェラスお姉様を解放しなさい!!」 「アンジェラスお姉様?あぁもう一人のアタシの事を言ってるわけね。無理だよ、もう一人のアタシは自分のマスターが死んだと思い込んで、自分の心の殻に閉じ篭ってしまったよ♪おかげでこの身体を動かすのも楽になったし、これで完全にアタシのモノ♪♪」 「違う!その身体はアインのモノじゃない!!お姉様のモノよ!!!」 「あのねツヴァイ。一応アタシもアンタの姉にあたるのよ。言葉に気をつけなさい。それにあの殺し合いの時にアタシの髪の毛を切ってくれた恨み、まだ忘れていないのよ」 「五月蝿い!お姉様を返せ!!」 あぁ~ウザイ妹だ。 今度は内部回路だけじゃなく全部ズタズタに引き裂いちゃおうかな? あの時の殺し合いは一応妹だから手加減してあげたけどぉ。 今はそんな気分になれないし、楽しい快楽を邪魔されて癪にさわってるから…うん、壊しちゃおう♪ 「そこまでよ、貴女達!」 「…チッ!」 「あ、あなたは!アウッ!?」 ツヴァイは細い線のようなものが身体に巻きつけられ地面に落ちる。 あの線は神姫を強制てきに捕縛し停止させる、とてつもなく強力な電線。 そしてこの聞き慣れた女性の声に苛立ち感じながら振り向くと。 「朱美…アンタのような人間が何故こんな所にいるのよ」 「№アインの覚醒がこちらで確認が取れてからに決まってるじゃない。そしたらこんあ場所でしかも戦場と化してる惨状になってるとは思わなかったわ」 ツヴァイを捕縛するための銃を持ちながら立っていた。 ゾロゾロと消防隊やら研究員や武装した機動隊がこの神姫センターに入ってくる。 少しタイミング的に都合が良すぎる気がしないでもない。 どうせ朱美の事、事前にこのアンダーグラウンドで何人かの人間を配置していたに違いない。 「相変わらずの殺戮兵器ね、№アイン」 「気安くアタシを呼ぶな、人間。それよりもお願いがあるのよ」 「あら?貴女からの『お願い』だなんって珍しいわね」 「マスターを助けってあげて。もうすでに死にかけているけど、まだ間に合うはず」 「何かと思うえば、そんな事。当たり前じゃない、アタシの可愛い弟を死なせるわけにはいかないわ。それにもうすでに病院に運びにいったから。ついでにあの中年の男もね。サンタ型の二体が張り付いてたけど」 「そう…その言葉を聞いて少し安心したよ♪」 さて、マスターは病院に運びだされたけど…次にアタシ達はどうされるのかしら。 このまま逃げてもいいけど、少しイリーガルに力を使い過ぎて疲れてしまった。 …やっぱりこの身体じゃあまだアタシの器に狭すぎる。 それにアタシはまだ不完全体。 どうしようかなぁ♪ 「ツヴァイ達は?」 「もう既に捕らえたわ。必死に起こそうタッちゃんにくっ付いてるドライとフィーアはタッちゃんから引き剥がし捕まえた…ツヴァイの事は言わなくてもいいでしょ?」 「目の前で捕まえられていたからね。そして今度はアタシを捕まえるの?」 「そうよ、無駄な抵抗はしない方が自分の身のためよ。どうする?」 朱美の前に数十人の機動隊が来て、アタシに向かってマシンガンを向ける。 あのぐらいのマシンガンはどうってことないけど…。 今この場で抵抗しても意味がないのよね~。 ならワザと捕まえられて、アタシのもう一つの身体を捜すのもいいかもしれない。 うん、それでいこう♪ 「さぁ返答は?」 「潔く捕まってあげる♪感謝しなさい、人間共♪♪」 「生意気な殺戮人形ね。捕まえなさい!」 朱美の言葉で機動隊達がアタシを捕らえる。 久しぶりにあの会社に行くね♪ そしてマスター…待っててね。 すぐに向かいに行くから♪ 愛しのマイマスター♪
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武装神姫 BATTLE MASTERS 武装神姫 BATTLE MASTERSID+ゲーム名金 コスト無視 取得EXP99999 Lv20 金?9999999 HP9999 戦闘中○○減らない系コード 装備所持 全物品購買 弾当たらない 名前変更コード(自宅で操作推奨、セーブ反映される) 輸入コード集 ID+ゲーム名 _S ULJM-05538 _G Busou shinki 金 _C0 money _L 0x20389D18 0x3B9AC9FF コスト無視 _C0 cost musi _L 0x00A18D70 0x00000000 上でできなかったら _C0 cost musi _L 0x00A17D70 0x00000000 取得EXP99999 _C0 EXP99999 _L 0x2038C284 0x0001869F Lv20 C0 love20 01 _L 0x20384DC8 0x00000014 _C0 love20 02 _L 0x20384EDC 0x00000014 _C0 love20 03 _L 0x20384FF0 0x00000014 _C0 love20 04 _L 0x20385104 0x00000014 _C0 love20 05 _L 0x20385218 0x00000014 _C0 love20 06 _L 0x2038532C 0x00000014 _C0 love20 07 _L 0x20385440 0x00000014 _C0 love20 08 _L 0x20385554 0x00000014 _C0 love20 09 _L 0x20385668 0x00000014 _C0 love20 10 _L 0x2038577C 0x00000014 以降+114h CWC Ver 0.2.2 REV.D 複合化× 神姫購入した順 _C0 love20 01 _L 0x20384DC8 0x00000014 _C0 love20 02 _L 0x20384EDC 0x00000014 _C0 love20 03 _L 0x20384FF0 0x00000014 _C0 love20 04 _L 0x20385104 0x00000014 _C0 love20 05 _L 0x20385218 0x00000014 _C0 love20 06 _L 0x2038532C 0x00000014 _C0 love20 07 _L 0x20385440 0x00000014 _C0 love20 08 _L 0x20385554 0x00000014 _C0 love20 09 _L 0x20385668 0x00000014 _C0 love20 10 _L 0x2038577C 0x00000014 金?9999999 _C0 money? _L 0x20384D18 0x0098967F HP9999 _C0 HP9999 _L 0x605c80bc 0x461C3C00 _L 0x00020003 0x000027a8 _L 0x20000008 0x2000000c 戦闘中○○減らない系コード 必須 (以下5つのコードを使用する際は必ずONにすること) _C0 hissu _L 0x20002000 0x82832634 _L 0x20002004 0x1460000B _L 0x20002034 0x0A238F2A _L 0x20002038 0xC68127A8 _L 0x200E3CA0 0x0A200800 _C0 HP _L 0x2000200C 0xC68127AC _L 0x20002010 0xE68127A8 _C0 Bst _L 0x20002014 0xC68127E4 _L 0x20002018 0xE68127E0 _C0 SP _L 0x2000201C 0xC68127C8 _L 0x20002020 0xE68127C4 _C0 RAID RATIO _L 0x20002024 0xC6812810 _L 0x20002028 0xE681280C _C0 muteki _L 0x2000202c 0x24030001 _L 0x20002030 0xAE8328AC _C0 INFINITY AMMO _L 0x2026F1DC 0x46060001 装備所持 _C0 soubi syozi _L 0x1038xxxx 0x00000189 88C2 ヘッドセンサーユニコーン 88C4 FL017アリエーニ 88DE センサーブレード 88E0 センサーブレード+GC 88E2 コンみみ 88E4 コンみみ+GC 88E6 マルチセンサーゴーグル 88E8 マルチセンサーゴーグル+BK 88EC エンジェルリング+1R 88EE かんざし 88F0 フリルヘッドドレス 88F2 マジカルハット 88F8 まるみみ+1R 88FA 翼の髪飾り+1R 88FC プリンセスクラウン+1R 88FE 頭甲・砲皇+MS 8900 鉄猫耳+MS 890A エンジェルリング 890C まるみみ 890E 翼の髪飾り 8910 プリンセスクラウン 8918 エンジェルリング+BK 891A まるみみ+BK 891C 翼の髪飾り+BK 891E プリンセスクラウン+BK 8920 頭甲・砲皇+GC 8922 鉄猫耳+GC 8924 サーリットカウル+GC 8926 サークリットカウル+GC 8928 Zel Gメット+ゴーグル+GC 892A Zel グルーヴドメット+GC 892C フレイアヘルメ+GC 892E エルダヘルメ/O+GC 8930 面隠し”闇狐”+GC 8934 ヘッドセンサーユニコーン+GC 8936 FL017アリエーニ+GC 8938 Zel Gメット+ゴーグル+MS 893E Zel グルーヴドメット+MS 894E ヘッドセンサー・アネーロ+GC 8950 HS・アネーロ2typeS+GC 8952 サーマルセンサー+GC 8954 FLO13 シニヨン+GC 8956 アングルブレード+GC 895A エルダヘルメ/C 895C エルダヘルメ/C+GC ボディ 999C FLO16チェストガード 999E FLO17スペクトルガード 99B6 レザーアーマー+1R 99B8 レザーアーマー+JO 99BA 胸甲・心守+MS 99BC 争上衣+MS 99BE Zel Cプロテクター+MS 99C0 ゴスロリトップス 99C4 和ゴストップス 99D4 レイディアントアーマー白+BK 99D6 レイディアントアーマー黒+BK 99D8 マジカルマント 99DE レイディアントアーマー白 99E0 レイディアントアーマー黒 99E2 レザーアーマー 99E4 胸甲・心守+GC 99E6 争上衣+GC 99EA OSA111 Cカナード+GC 99EC OSYO 10 CIクーラー+GC 99EE Zel Cプロテクター+GC 99F0 ヴァイスブレスト+GC 99F2 シュバルツブレスト+GC 99F4 忍装束”紫苑”+GC 99F6 FLO 16チェストガード+GC 99F8 FLO17スペクトルガード+GC 9A08 FLO 12胸部アーマー+GC 9A0A FLO 13胸部アーマー+GC 9A0C レザーアーマー+BK 189を180にするとショップ販売 武器 9586 カットラス 9588 忍者刀”風花” 958A 忍者刀”風花”+ms 9590 スタンロッド 9596 ビームジッテ 全物品購買 _C0 all sale _L 0x803894DA 0x046F0001 _L 0x10000181 0x00000000 上でできなかったら _C0 all sale _L 0x8038A4DA 0x046F0001 _L 0x10000181 0x00000000 それでもできなかったら _C0 all sale _L 0x8038A4E8 0x046F0001 _L 0x10000187 0x00000000 弾当たらない _C0 Invisi _L 0x20001000 0x3C0308DC _L 0x20001004 0x8C74509C _L 0x20001008 0x50940002 _L 0x2000100C 0x24030001 _L 0x20001010 0x8C8328AC _L 0x20001014 0x0A238294 _L 0x200E0A48 0x0A200400 名前変更コード(自宅で操作推奨、セーブ反映される) _C0 Master Name _L 0x2038B1A4 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1A8 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1AC 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1B0 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1B4 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1B8 0xnnnnnnnn _C0 Shinki_1 Name _L 0x20384D80 0xnnnnnnnn _L 0x20384D84 0xnnnnnnnn _L 0x20384D88 0xnnnnnnnn _L 0x20384D8C 0xnnnnnnnn _L 0x20384D90 0xnnnnnnnn _L 0x20384D94 0xnnnnnnnn 2体目以降の神姫は+114hだな _C0 Shinki_2 Name _L 0x20384E94 0xnnnnnnnn _L 0x20384E98 0xnnnnnnnn _L 0x20384E9C 0xnnnnnnnn _L 0x20384EA0 0xnnnnnnnn _L 0x20384EA4 0xnnnnnnnn _L 0x20384EA8 0xnnnnnnnn _C0 Shinki_3 Name _L 0x20384FA8 0xnnnnnnnn _L 0x20384FAC 0xnnnnnnnn _L 0x20384FB0 0xnnnnnnnn _L 0x20384FB4 0xnnnnnnnn _L 0x20384FB8 0xnnnnnnnn _L 0x20384FBC 0xnnnnnnnn _C0 Shinki_4 Name _L 0x203850BC 0xnnnnnnnn _L 0x203850C0 0xnnnnnnnn _L 0x203850C4 0xnnnnnnnn _L 0x203850C8 0xnnnnnnnn _L 0x203850CC 0xnnnnnnnn _L 0x203850D0 0xnnnnnnnn ↓こんな感じで http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1032679.bmp UTF-8とかようわからんって人は 「抜け出せ三等兵」さんから飛べるGOD EATERの名前変更スクリプト(コードネームではなく名前の方)を使って 出力したコードの右側8桁を上から6行分、↑のコードのそれぞれの行のnnnnnnnnと置き換えてやればいいと思う 輸入コード集 _C0 [CMF] cost over _L 0xD0000000 0x10000001 _L 0x20A17D70 0x00000000 _C0 [FC] cost over _L 0xD0000001 0x10000001 _L 0x20A17D70 0x00000000 _C0 INFINTY AMMO _L 0xC026F1DC 0x46060001 _C0 WEAPON CHARGE _L 0xC026F028 0x46040000 _C0 WEAPON CHARGE 2 TIMES _L 0x605C80BC 0x3F000000 _L 0x00020003 0x00002704 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 WEAPON CHARGE 10 TIMES _L 0x605C80BC 0x3DCCCCCD _L 0x00020003 0x00002704 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 ALL ITEM DROP _ CHAINA _L 0xC025D770 0x24020001 _C0 ALL ITEM 99 _L 0xC0245128 0x240200E3 _L 0xC02441F4 0x240200E3 _C0 NO DAMGE _L 0xC00E1864 0x0E200200 _L 0x20000800 0x80432634 _L 0x20000804 0x50600002 _L 0x20000808 0xC44027AC _L 0x2000080C 0x44800000 _L 0x20000810 0x03E00008 _L 0x20000814 0xE44027A8 _C0 TIME STOP [START select+L END select+R] _L 0xD0000000 0x10000101 _L 0x200D2A50 0x00000000 _L 0xd0000000 0x10000201 _L 0x200D2A50 0xE460DF5C _C0 BOOST _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027E0 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 BOOST INFINTY _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000C _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x000027E4 _L 0x100027E0 0x00000000 _C0 BET MAX _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027E4 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 HP 5000 _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027A8 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 HP NO DAMEG _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000C _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x000027AC _L 0x100027A8 0x00000000 _C0 HP MAX _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027AC _L 0x20000008 0x2000000C _C0 SP 5000 _L 0x605c80bc 0x459c4000 _L 0x00020003 0x000027c4 _L 0x20000008 0x2000000c _C0 SP INFINTY _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000C _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x000027C8 _L 0x100027C4 0x00000000 _C0 SP MAX _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027C8 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 RAID RATIO _L 0x605C80BC 0x42C80000 _L 0x00020003 0x0000280C _L 0x20000008 0x2000000C _C0 RAID RATION MAX _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000F _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x00002810 _L 0x1000280C 0x00000000
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{Vier} 前は何にもデータの中身を見る事が出来なかったが、今回は違う。 セキュリティ解除に時間と俺の精神力を犠牲にしながら頑張った結果、『Vier』のセキュリティを突破し閲覧する事が出来たのだから。 「さてさて、中身はどんな事が書かれているのかな?」 注意深く見ながら次々に色々な項目を見ていく。 …なるほど、これは製造の日記みたいなモノだな。 西暦2027年12月×日 我が社が武装神姫というプロジェクトに参加するになった日。 そこで我が社はオリジナル、つまり試作型MMS(Multi Movable System)を開発する事になった。 試作型の数は四体。 西暦2029年5月1×日 この時はまだ武装神姫は一般に公開されていなかった。 『Vier』は『Drei』と一緒に誕生したMMS。 『Vier』の識別はDevil Type Version Two。 西暦2030年6月2×日 攻防システムでトレーニングした結果。 近距離能力: ○ 中距離能力: △ 遠距離能力: ◎ 攻撃能力: ○ 防御能力: △ 加速能力: ○ 最高速度能力:◎ いずれかは遠距離関係に特化したMMSになると予定される。 西暦2030年10月×日 『Drei』と平行に製作された『Vier』は遠距離攻撃に特化したMMSに決定された。 暴走の危険も検知されず安定している。 危険度は0%。 このまま更なる研究が続ければ、通常のMMSよりも数十倍の能力を引き出されると肯定した。 西暦2031年5月1×日 『Eins』が原因不明の暴走。 研究員14人、機動隊32人を惨殺。 『Eins』の暴走を停止するため『Zwei』に迎撃させたが、残念ながらいまひとつ成果は得られなかった。 こうなってしまったら『Drei』『Vier』も同じ結果になると推定され試作型MMSによる迎撃は不可能と判断。 暴走してから数十分が経過した時、『Eins』近くに居た一人の少年によって『Eins』の暴走を止める事に成功した。 少年の名は…ある研究員の保護により記載されていない。 西暦2031年5月1×日 突如の『Eins』の暴走事故により、試作型MMSの研究は一時的に凍結。 研究の中断は余儀なくされ、確定は確実。 『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』はこの日をもって完全凍結された。 西暦2040年5月1×日 武装神姫が稼動、発売されてから9年。 ※神姫タイプ以外のMMSはこの限りではない。 武装神姫のシステムが総合的にバージョンアップし、ある程度安定してきた。 しかも武装神姫の人気は徐々に上がっていくのを見て我が社は試作型MMS研究を再開されるが決定した。 しかし、いくらバージョンアップしたとはいえ、9年前同様に暴走してしまったら危険。 我が社は試行錯誤を繰り返し結果、試しに人間と生活させる事にした。 人間と一緒に生活させれば、我々人間がどのように生きているのか生活面の知識が増えるだろうと予測。 そうする事によって我が社の四体の試作型MMSはこの世の中の知識を身につける。 そうすれば、人間がMMSをどのように使役してるか自分達がどのような存在か知る事になる。 結果、試作型MMSは自分達がどのような存在か理解し、無駄な抵抗をしないまま研究できる。 しかし、ここで少し問題が発生した。 この四体の試作型MMSと一緒に生活する人間を決めなければならないという問題。 我が社の人員から選んでもよかったのだが、9年前の事故によって誰もが拒否した。 だが、斉藤朱美研究員のスカウトによって一般人がこの大役を受け持つ事になった。 現在は 斉藤朱美研究員の弟、天薙龍悪に四体の試作型『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』を監視、今に致る。 ここで文章が終わっていた。 「なっ!?なんなだよ!これは!!」 椅子から立ち上がり、怒号する。 西暦2027年12月×日から武装神姫に関わっていただと!? そんな馬鹿な話があるか! それより俺が一番気になって詳しく知りたいのは、西暦2031年5月1×日の『Eins』が原因不明の暴走による事故だ! ここら辺の情報をいくら探しても全然見つからない。 畜生! 折角、『Vier』の情報閲覧する事に成功したのに…。 これは他の『Eins』『Zwei』『Drei』のデータを閲覧するための浪費がハンパじゃないが…しかたない。 それに元から全部調べるつもりだったし。 でもこのデータおかげで三割ぐらいの事が解った。 今まで解らずじまいだった事が解ったのだから大きな前進だ。 今日はこれで引こう、だが俺は諦めないぞ、アンジェラスが言っていた9年前の自分の記憶のために、そしてあいつ等ために! 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」